不動産設計建設業協会の理事会会長「タイのマンション市場崩壊のリスク」について言及

Lyf Sukhumvit8 Bangkok

新型コロナの流行によって、消費や物流が鈍り、世界的に経済冷え込んでいるのはご承知の通り。
株価も一時回復の見込みを見せた時期もあったが、その後世界が第2波というか回復の兆しがみえないため、
再び低迷し続けている。

当然であるがそれにともなって投機や投資も落ち込んでいる。

タイの地元メディアは本日、タイのマンション市場が崩壊するリスクがあると警告を鳴らしている。

タイの商工会議所の不動産設計建設業協会の理事会会長であるアティップ氏は、この度のコロナウイルスの発生中に顧客の財政状態が大幅に悪化したため、マンションの売り上げも大幅に減少したと述べた。

アティップ氏は本日AP通信社に語ったところによると、通常の不動産顧客層である4つのグループが、新型コロナのパンデミックの期間中に不動産投資への意欲を失ってしまったと述べた。

会長は「バイヤーの60%は自分の住居のために購入した人であり、15%は賃貸収入目的で購入した人、さらに15%は投機のために購入した人、残りの10%は外国人バイヤーであった。 それらのすべては、新型コロナの発生と政府の制限措置(非常事態令など)の影響を強く受けました。 外国の顧客は、現在の国境閉鎖と制限の影響を大きく受けています」

申請者の不十分な信用スコアを表す銀行ローン拒否の数も、平均を上回った。 昨年の20%から40%に倍増したと伝えられている。

アティップはまた、不動産市場の回復を可能にするために経済成長と機会を加速することを政府に提案した。

「タイ政府は、国民にできるだけ多くの利益をもたらすための税の使用を含め、国民の信頼と経済の安定を築くために経済を加速させる政策を考え出す必要があります。 そうすれば、不動産やその他の市場は徐々に回復し、国の経済の循環的な流れを作るでしょう。」と述べた。

海外からの観光客は来年まで見込めないだろう

この話しは半分正解だが、半分間違っているとも言える。

タイの不動産市況は、実は新型コロナ禍以前の昨年末ごろより既に崩壊の兆しを見せ始めた。
一棟500戸クラスのコンドミニアムが、あちらこちらに立ち始め、明らかな供給過剰を見せ始めていたのだ。
プレビルドで購入して、竣工前の値上がり幅を狙って売り払う投機目的の中国や香港あたりの外国人資本家らも、
思ったタイミングで売れずに、最終的に投げ売りし始めていた矢先だった。

タイの大手デベロッパー:アナンダー社と組んでコンドミニアム開発に取り組んでいた三井不動産も
昨年より一部コンドミニアム開発を中止し、ホテルやサービスアパートの運営で実績のあるアスコットグループと手を組み
急遽サービスアパートへと方針を展開するような動きすら見せている。
三井不動産。タイでのサービスアパートメント事業に初進出。バンコクおよびパタヤで5物件に参画決定

ただしこの動きもかなり先行きは明るくなく、既に飽和状態のサービスアパート市場へ乗り込んだとしても稼働率や利益率は非常に苦戦するものと思われる。
また既にオープンした「Lyf Sukhumvit8 Bangkok」は、ゲストハウスのようなコンセプトなので、このコロナ禍でのオープンは勇み足というよりも匹夫の勇でしかない。
キッチンもなく、部屋には小さなベッドとシャワーのみ洗濯機、キッチンは共同なので、コロナ時代と正に逆行する密な環境だ。

さらに「SOMERSET RAMA9 BANGKOK」は、本来今年3月にオープン予定だったが何度も延期になり、このコロナ禍でのオープンはコストでかなりの赤字が見込まれている中、オーナー側であるアナンダー&三井不から早期オープンの矢のような催促をうけている状況のようだ。

デベロッパー側としては、次々と建築していなかければ利益を生み出せないので、「白骨街道」と分かっていても進軍あるのみという台所事情が思惑としてあるようだ。

とかく今は市場の回復を待つ一手であると思われますので、もし自身の居住用などでなければ購入は見合わせる方がよろしいかと…。

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