プーケットで「首なしジュゴン」続々発見! 一部の迷信家との売買目的の乱獲か?!

時に人間の身勝手さに、腹が立つことがあります。

タイ・プーケット県タラン郡バーンバーンローン海岸沿いで、ジュゴンの頭部が切断された状態で死骸が発見されました。

現場を調査したところ、成体のオスのジュゴンで、体長223センチメートル(頭部を除く)、体重約250キログラムでした。死骸は腐敗が進んでおり、体はやや痩せていたもののほぼ完全な形状でしたが、頭部周囲は鋭利な刃物で切断されていました。

同様のケースが直近7日間で2件発生しており、環境学者であるタマサート大学のトーン博士は、SNSで「ジュゴンの牙を欲する者のため、首を切られる事件が続いている」と憤りを示し、この行為を「卑劣だ」と非難しています。

タイ海洋沿岸資源局によれば、一部の人々が迷信により、ジュゴンの牙や「ジュゴンの涙」と呼ばれる体液、さらには脂肪を「惹きつける魔法の薬(いわゆる愛の媚薬)」として利用していると言います。
この迷信は特に外国人観光客に広まり、高額で取引されています。
特にジュゴンの牙は、10万バーツ(約40万円)以上で売買されることがあるとのことです。

ジュゴンは国際的に絶滅危惧種に指定されており、地球全体の貴重な資源でもあります。

そういった意味では、このようなことをする腐った人間より、何十倍も価値のある生き物かもしれませんね。

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