「訴えてやる!」SNSにタイ国際航空への不満を投稿した男性に対し、同航空会社が表明。ここまで違う、日本とタイの考え方。

企業と客の関係性について、考えさせられる事案です。

タイ国際航空(THAI)は、同社の運航やパイロット、運航乗務員を批判するSNSの内容の投稿を巡り、法的措置を検討していると発表しました。

1月28日にバンコク発メルボルン行きTG465便に搭乗したあるタイ人客は、非常なほどの不満を感じ、タイ航空を非難していました。
不満を抱いた原因は、メルボルンの気象問題を理由に、TG465便が急遽シドニー空港に着陸するよう目的地を変更したことにありました。

男は機長が悪天候だと嘘をつき、メルボルン空港をわずか20分ほど周回しただけで勝手にシドニー空港へ着陸しようとしたとして非難していました。

ナショナルフラッグキャリアは自社の発表の中で、男性のソーシャルメディアへの投稿は航空会社の評判を傷つけ、乗客の信頼に影響を与えるものであると主張しています。
そのためタイ航空は、同社の権利と従業員を保護するために、この
乗客に対して法的措置を講じ、将来的に世間の誤解を招く可能性のある行為を防止するための基準を設けることを決定したと述べています。

タイ国際航空は1月31日の投稿で、オーストラリアのメルボルン空港が悪天候だったため、パイロットがTG465便をシドニーに着陸させることを決定したと説明していました。

同社はまた、すべての運航乗務員が航空ナビゲーションと安全性に関する国際基準を厳格に遵守し、国内外の監督機関から認定を受けていることを保証しています。

このケース一つだけとってみた場合、どちらが悪いのかどうかは判断付きませんが、そもそも日本ならば、利用客の主張に対し「法的措置をとる」とすぐに極端な方向に走ることはないでしょう。
もちろん、日本の対応が良いか悪いかは別の話しですが、少なくともすぐに「訴えてやるぞ!」と客を脅迫し、言論を封殺しようとするのはタイの悪い習慣だと思います。
先ずは、利用客の話しに耳を傾けることが、お客様ファーストであり、サービス業に必要なホスピタリティであると思います。

悪い部分を指摘したらすぐに「訴えてやる!」では、その企業やその他の当事者は、いつまでたっても成長しないことでしょう。

 

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