その水、本当に飲める水ですか? 某有名フライドチキン店の飲料水を調べてみたら…。驚き桃ノ木ケンタッキー!
- 2023/12/17
- 編集後記
みなさん、タイにお越しになる際に旅行会社や会社のほうから、「タイの水道水は飲めません」と注意勧告をうけませんでしたでしょうか。
しかし、これは本当でしょうか。
※今回お伝えする内容は、多少誤解を与え、問題になる可能性も含まれています。
事前に申し上げておきたいのは、この記事によって何かを結論づけたり、また特定のお店を糾弾するものでもなく、あくまでも事実の羅列であると言うことだけご承知ください。
ネットでもよく目にするのは、「タイの水道水には不純物や雑菌が含まれているため、飲んではいけません」というざっくりしたものばかり。
挙句の果てに水道水は汚いとか、ばい菌だらけとさえ形容しているサイトもありました。
では実際に、どのような菌や不純物が含まれているというでのでしょうか。
これをきちんと検証したサイトは見つからず、おそらくサルモレラ菌やカンピロバクター菌 · 黄色ブドウ球菌 · 腸管出血性大腸菌 · ウエルシュ菌 · 腸炎ビブリオ · ボツリヌス菌 · セレウス菌等々が入っているのではないか?と、私は推測していますが、あくまでも推測でしかありません。(実際の水道水をそこまでしらべたことがありません)
もちろんこれは、実際にタイの水道水に、前述のような菌が入っていますということではないのです。
ただ、私ももちろん、水道水を飲みたいとは思っていません。
これはタイ人も同様です。
水道水を自ら好んで飲みたいと思っているタイ人は、ほぼ皆無でしょう。
ただタイにいると、知らず知らずのうちに水道水を飲まされているかもしれません。
今日はそんなお話しです。
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私も家族も大好きな、タイでは超有名某フライドチキン屋さんに行って来た時の話しです。
某フライドチキン屋では最近、飲み物がドリンクバー方式になっていて、コーラやスプライト、レモンティーなどのコールドドリンクが飲み放題になっています。
ノンシュガーのものもありますが、結局は甘いので、甘いモノが苦手な方、もしくはお子様用にお水もご用意されています。
飲料水用がでる蛇口には「これはお客様用の飲料水です。」とあり、その上には「ここで手を洗わないで下さい」という意味を示す看板もついています。
ここには、飲料水用のタンクか浄水器が設置してあり、飲料に耐えうる水質の水が出てくるのでしょう。
普通ならそう思いますよね?!
でもそれはこちらの勝手な思い込みなのかもしれません。
だってそのようなことを保証するとは、一切かかれていないのですから!
私は普段から「TDS-3」という、水道水にどの程度有機物(ミネラル)が含まれているかを検出できる簡易キットを持っています。
ただこれはあくまでも仕事用で個人的に使用しているだけで、これまでこういった場所で敢えて数値を検出してみようと思ったことはありませんでした。
だって無粋じゃないですか。
ちなみに前置きしておきますと、この「TDS-3」という検査キット、水以外の有機物の量を検出するもので、良いものも悪いものも水以外だと全て検知してしまうという性質があります。
従って、この値が高いからと言って、即、水質が悪いというものではありません。
その証拠に市販のミネラルウォーターを調べるとかなり高い数値がでてきます。(飲料水は低いです)
ただこの日の私の心の中には、悪魔がいたようです。
悪魔がささやきます、この飲料用の水はどの程度の数値なのだろうか、と。
そのささやきに導かれるように調べてみました。
すると…。
結果は「178」。
これは、その某フライドチキン屋内にある手洗い用の水道水とほぼ同じ数値でした。
ちなみに恥ずかしながら、我が家の水道水はというと…
「174」
ほぼ同じですね。
そして、私の自宅では飲み水としても利用している浄水器が設置された蛇口があります。
こちらで調べると…、この通り。
「30」という数値がでました。
フィルターを交換したばかりの時は、「20」以内だったりするのですが、タイミング的に「30」と出たのかもしれません。
一応、日系の浄水器メーカー(フィルター定期交換)を使用しており、「50」以下なら飲料に耐えられますと言われています。
(私は推奨は「30」以下だと思っています)
ただこれにも諸説あるようで、タイの浄水器メーカーだと平気で「150」でも飲めると主張し自身の商品を保護しようとしてきますが、そのような主張、個人的には全く信用していません。
あくまでも個人的な見解ですが…。
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ちなみに今回調べた某フライドキチン屋はバンコクで、我が家はサムットプラカーンというバンコクの隣県にあります。
普段不動産屋もやっているので、仕事柄、各物件(主にバンコク)の水道水のチェックをしているのですが、おおむね170~230くらいで推移しています。
体感的に、古い物件ほど水道水の数値が高いです。
この某フライドチキン屋に設置されている飲料用の蛇口から出る水について、この結果は何を意味するのか?
考えられることは3つです。
①水道水をそのまま使っている。
②浄水器を設置しているが、フィルターを交換していないため、フィルターが役に立たなくなっており、水道水と同等の水質になっている。
③高濃度のミネラルウォーターがでている。
③の可能性もありますので、この結果イコール、この水は水道水であると言うことにはなりません。
また冒頭でお話しした通り、水道水が飲料用として問題ないのかどうかという定義もあいまいです。
ただ私はこの結果を受け、個人的にはこの水を飲みたくはないと思いました。
さて、もしかするとたまたまこの店でのみ、こういった結果が出たのかもしれません。
もう一軒、別の店でチェックしてみましょう。
きちんと、ここはお客様用の飲料水です、と書かれています。
数値は、どれどれ…。
「164」。
ちなみにここの手洗い場は、「176」ありましたので、ちょっとは浄水されているのかな。
こうなるとなんだかいろいろ気になりだしてしまいました。
特に無料で出されている水に何か不安感を覚え、こちらもタイ人に大人気のアイスクリームショップを訪ねてみました。
ここは、アイスを頼むと無料でお水が差しだされてきます。
カワユイ店員さんを横目に、無粋にもチェックしてみました。
すると…。
「130」。
これはあるタイの浄水器メーカーだとOKな数値ですね。
実際、あるタイの浄水器メーカーは、これよりも高い数値しかでませんでした。(新品で)
まとめ
本当に勘違いして欲しくないのは、今回の記事はある特定のお店を糾弾するものではなく、「TDS-3」検査キットでこのような結果が出たという事実の羅列です。
それはイコール「食品衛生に耐えがたいものを提供していた」とはなりませんので、留意ください。
タイの水道水一つとっても、水道水を飲んだからすぐ病気になると言うこともないですし、最終的に個人の考え方次第だと思います。
ただ私は、こういった身体の中核を構成する飲み水については、ある程度良いものを摂取したいと思っているので、すぐに体調不良とならなくとも体に蓄積するものもあるかと思います。
従って個人的には、水は外から買って持ち込もうかなと思う、今日この頃です。
最後に、巷の飲料水はどのくらいの数値かというと…。
写真の通りです。
※あれからすっかり水質チェック魔になってしまい、同有名フライドチキンの支店の飲料用蛇口から出る水を調べているのですが、合計5店舗で170台の数値を確認しています。