有名ユーチューバーの動画が発端。違法な外国人労働者を発見！ しかし捜査の結果、思わぬ事実が…。
- 2023/6/14
- 仰天ニュース
６月13日、タイ王立警察は、ソーシャルメディア上で騒動となっている問題について、情報を開示しました。
この騒動は、デイビッド・カイ氏というオーストラリア人のユーチューバーが、動画の中でトゥクトゥクドライバーにフィーチャーしたところに端を発しています。
運転手は動画の中で、「自分はカンボジア人である」と答えていたのですが、これは＜外国人が就いてはいけない職業＞であると多方面からの批判にさらされる結果となりました。
この反発を受け警察は捜査を開始し、ビデオ映像に映っていたカンボジア人と思われる男性を追跡することとなりました。
その後、バンコクのポムプラップ地区にある自宅で男性の居場所を特定し、事情聴取が行うと意外な事実が浮き彫りになりました。
男性の出身地は、タイ東北部にあるローイエット県ポンサイ地区で、現在はトゥクトゥク運転手ブンシリ・スクサイさん（68）であることが判明したのです。
そう、男性はカンボジア人ではなく、実際はタイ人であることが確認されたのです。
ブンシリさんは、先祖がスリン出身のクメール族であり、そのためカンボジア語を話せるのだと説明します。
撮影の日、デイビッド氏から出身地を尋ねられたときブンシリさんは、ローイエット出身だと回答すると外国人には分かりづらく混乱するかもしれないと考えました。
したがって、観光客にサービスを提供してきた長年の経験から、彼はクメール語と英語を話すことができるため、自分はカンボジア出身であると回答することにしたと言うのです。
つまり、ノリのいいおじさんならではのリップサービスだったようです。
結論として、ソーシャルメディアビデオに出演した人物は外国人労働者ではなく、いかなる移民法にも違反していないことが警察を通じて明らかとなったわけです。
SNSのおかげで、だれもが自分自身で情報を発信できるようになりましたが、見たもの聞いたものが真実ではない場合もあります。
特に影響力の強いインフルエンサーは、その辺りも自覚して発信していきませんと、デマを流す結果にならないとも限らないわけです。
今回は、その良い事例となりました。
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