タイ警察トップが東京を訪問。サイバー犯罪・詐欺・人身売買対策で日本と連携強化へ。

タイ国家警察の最高責任者であるキッティラット警察大将は、7月6日〜9日にかけて日本を公式訪問し、サイバー犯罪、詐欺、人身売買対策など国際的な犯罪への対応強化を目的とした会談と視察を実施しました。

日本警察との高官会談

キッティラット警察大将は代表団とともに、日本の国家警察庁長官・楠芳伸氏を表敬訪問しました。

その後、両者は国境を越えた組織犯罪、サイバー詐欺、特にコールセンター詐欺の取締りについて協議しました。

キッティラット大将は、日本側が在日タイ警察連絡官の配置に向けた初期承認を示したことに謝意を表明しました。
今後は、情報共有や捜査協力の円滑化が見込まれます。

日本警察機関への視察

代表団はまた、新宿警察署を訪れ、組織犯罪対策部門や通報対応センターでの訓練を視察しました。

さらに、サイバー犯罪捜査部長太田氏との意見交換も行い、日本のデジタルフォレンジック技術やデータ解析ユニットの活動も見学しました。

また、日本のサイバー攻撃対策センター(Cyber Attack Countermeasure Centre)も訪問し、国家レベルのサイバー犯罪の脅威の監視・検知体制について学びました。

タイ大使館との協議・その他の議題

訪日の一環として、東京のタイ王国大使館でウィチュー大使とも会談を行い、不法移民、人身売買、日タイ間の旅行・ビザに関する課題など、より広範な問題についても協議しました。

今後の見通し

タイ国家警察は、今回の訪問を通じて得た情報や知見を基に、サイバー犯罪、詐欺、人身売買などの捜査力と対応能力の強化を図るとしています。

特に日本警察の実践的なノウハウや組織力を参考に、タイ国内の治安向上と国民の安全確保につなげていくことを目指しています。

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