タイ政府が隠蔽! チェンマイ・コック川の魚を食べる児童2人から高濃度ヒ素検出。他重金属も基準値越え。
- 2025/7/9
- チェンマイ

タイ・チェンマイ県メーアイで、2歳と6歳の子ども2人の体内から、異常に高いレベルのヒ素が検出されました。
2人は、ミャンマー・シャン州からタイに流れるコック川で獲れた魚を、日常的に食していたことが分かっています。
検査結果の発表遅れと隠蔽の疑い
チェンマイ県公衆衛生局は、コック川の源流に位置するケーンサイムン村の住民4人から採取した尿サンプルの重金属検査結果を受け取りました。
サンプルは2025年5月19日に採取されたもので、2人の子どもから極めて高いヒ素が検出されたと報告されています。
ある情報筋によりますと、検査結果は以前から公表可能だったにもかかわらず、地元当局は発表を遅らせ、村の村長には報道機関に漏らさないよう指示があったと言われています。
住民の混乱を防ぐという名目で、情報が隠蔽された可能性があります。
加えて、ヒ素だけでなく、鉛やマンガンといった他の重金属も基準値を超えるレベルでコック川から検出されたと述べています。
これまでは主にヒ素に焦点が当てられていましたが、今後は血液検査も含めた広範囲の検査が必要とされています。
議員や専門家からの警鐘
野党国民党所属のサマドゥル議員は、政府の情報隠蔽に懸念を示し、直ちに住民に情報提供を行い、健康被害を防ぐべきだと強調しました。
また、リスクの高い地域の住民に対する健康診断の実施や、被害者への補償を求めています。
サマドゥル議員は、住民からの通報を受けて調査が始まってから3か月が経過しているにもかかわらず、具体的な進展が見られないことを問題視し、コック川流域を「災害区域」に指定すべきだと主張しています。
ました。また、地下水の安全性についても懸念を示し、地元住民のための水処理計画の立案を政府に求めています。
さらに、チェンライ・ラチャパット大学の講師であるサティエン氏も同様の見解を示し、政治的な圧力で問題を覆い隠すのをやめるよう求めました。
住民は、飲料水や食糧、農作物への影響にも苦しんでおり、政府が体系的な対策を打ち出していないことに不安を募らせています。
抗議活動すら禁止されているため、不満を訴える手段がない状況とのことです。
チェンマイと言えば、タイ貢献党の影の支配者タクシンのお膝元。
支持者からの隠然たる圧力があったりするのでしょうか。
相変わらずの放置主義は、チェンマイで売られている魚料理は「危ない!」、そういった風評被害も出てきかねません。