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2024年の世界の大気汚染ランキング:インドが支配的。タイは29位でチェンマイが国内最悪都市に。
- 2025/3/12
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最近タイでは「夏入り」を果たし、夏の嵐による雨のため、大気汚染が緩和されたように感じている人もいるかもしれませんが、出元が改善されない限り、またやってきます。
スイスの大気質モニタリング機関「IQAir」が発表した2024年の「世界大気質報告書」によりますと、大気汚染が最も深刻な世界の都市20のうち19都市がアジアに集中していることが明らかになりました。
また、世界保健機関(WHO)のPM2.5基準を満たした国はわずか7カ国のみでした。
アジアで深刻な大気汚染:インドが圧倒的多数
IQAirの報告書によりますと、汚染都市ランキングのトップ19のうち、13都市がインドに集中していました。
・世界で最も大気汚染が深刻な都市は、インド・アッサム州のバイリーハット
・パキスタンの都市が4つ、中国とカザフスタンがそれぞれ1つ
・アジア以外で唯一ランクインした都市は、チャド共和国の首都ンジャメナ(N’Djamena)
IQAirは、138カ国の4万カ所以上の空気質監視ステーションから収集したデータを分析。
2024年に最も大気汚染が深刻だった国は、チャド、コンゴ、バングラデシュ、パキスタン、インドの順でした。
タイは世界29位、チェンマイが国内最悪
意外なことに、タイは世界の20大汚染都市にはランクインせず、全体で29位でした。
しかし、タイのPM2.5濃度は自国の安全基準(37.5 µg/m³)を大きく超える状況が続いています。
・タイ国内で最も汚染が深刻な都市はチェンマイで、世界ランキング424位
・年間平均PM2.5濃度は91 µg/m³
WHOの大気基準を満たしたのはわずか7カ国
2024年の報告によりますと、WHOの年間PM2.5基準(5 µg/m³以下)を満たした国は、オーストラリア、バハマ、バルバドス、エストニア、グレナダ、アイスランド、ニュージーランドの7カ国のみでした。
また、世界で測定された8,954都市のうち、WHOの基準を満たしたのはわずか17%にとどまりました。
世界で最も汚染された都市と国
・都市別ランキング1位:バイリーハット(インド) → PM2.5年間平均 128.2 µg/m³
・最も汚染された国:チャド → PM2.5年間平均 91.8 µg/m³(WHO基準の18倍)
この報告は、アジアの多くの国々が深刻な大気汚染に直面しており、さらなる対策が求められていることを示しています。