大気汚染、連日世界ワースト入りのタイ。空気浄化法で罰則と罰金を科す。4月施行と言いますが…。

まだ、何一つ決まっていないうちから、すでに解決したかのような口ぶりに唖然とします。

ここ数年、タイは焼き畑や工場の排気ガス、交通機関からの排出物など、さまざまな要因による大気汚染と健康被害に悩まされています。
タイのぺトンタン首相は、PM2.5対策を迅速に進めるよう閣僚に伝えたと言います。(毎年言ってますが)

政府は昨年から「空気浄化法(Clean Air Act)」の制定に取り組んでおり、4月には施行される予定だと述べています。

空気浄化法の進展

戦略変革オフィスの空気浄化法ワーキンググループの委員長であるブントーン氏は、「空気浄化法により、罰則や罰金の制定が可能になります」と述べています。
最終草案は2月中旬に完成する見込みで、4月には国会で承認される予定です。
その後、財政的影響があるため、上院は30日間でこの法案を審査します。

実施ツールと施策

空気浄化法の主な実施ツールには、「低排出ゾーン」の概念があります。
このゾーンでは、電気自動車(EV)のみが自由にアクセスでき、化石燃料車には使用制限や排出料の支払いが求められる可能性があります。
各県や地区はその地域のニーズに合わせて措置を調整でき、高汚染地域ではより厳しい管理が行われる可能性があります。

空気浄化法の成功指標

空気浄化法の成功指標について、ブントーン氏は「焼き畑の減少が大気汚染を減らし、呼吸器疾患の患者も減るだろう」と述べています。
「主要な指標は焼き畑の減少です。焼き畑が減ると、日々のPM2.5の汚染レベルも低下し、基準を超える日数や呼吸器疾患の患者数も減少します。これが成功の指標です。」

バンコクの大気汚染の主たる原因は、焼き畑ではありません。
間違いなく、交通渋滞とその整備不良のトラックやバス、バイクなどによるものです。
その証拠に、焼き畑が始まるはるか以前から、大気汚染都市世界ワースト入りしています。

選挙公約に掲げた大麻規制法案も政権樹立後、半年以内に施行すると宣言していましたが、一年半経過しても毛ほども決まっていません。
そんな簡単に決まるのでしょうか。

また決まる前から、すでに大気汚染が解決したかのような口ぶりで話す姿に、この国の未來を案じずに入られません。

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