国家汚職防止委員会、タイ航空元幹部らの不正を認定。1,000万ドル損失で刑事および規律違反の調査対象に。

2025年1月2日、国家汚職防止委員会(NACC)は、タイ国際航空(タイ航空)の元商業部副社長兼貨物および郵便業務部長であるプルット氏とその関係者が不正行為に関与していたと結論付けました。

問題となったのは、「Southern Air Inc.」と締結された特別契約「航空機ブロックスペース契約」における不正行為です。この契約は2009年10月1日に署名され、同契約に基づく支払いに不適切な支出が含まれていたとされています。
特に「Non-ACMI」(航空機運用コスト以外の費用)として着陸料や航行費を同航空会社に支払ったことが問題視されています。

調査によると、2009年12月5日、プルット氏は南部航空に対して着陸料および航行費として19,892.31ドルを支払うことを承認しました。
また、郵便業務部長であったプーンサック氏は、これらの費用は「Southern Air Inc.」が負担すべきもので、タイ航空が返済を請求する権利がないと財務部に通知していました。この結果、タイ航空は2011年8月まで不適切な支払いを続け、総額約1,055万ドルの損失を被っています。

NACCは、両氏の行為が次の法律に基づく刑事責任を問われるべきだと判断しました。

  1. 1959年公務員の不正行為防止法 第8条および第11条
  2. 重大な規律違反

NACCは、次のような対応を決定しました。

  • 調査報告書、証拠書類、結論を最高検察庁に送付し、刑事裁判所で刑事訴訟を起こすよう指示。
  • 関係者の上司に報告し、規律違反に基づく処分を実施。
  • タイ航空に対し、損害賠償を求める手続きを進めるよう要請。

問題は、これら主張が実際に通るかですね。
困ったことに、タイの汚職委員会にはそこまでの権限はないようです。

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