タイ人に奴隷労働を強制したフィンランドの会社社長が逮捕。過去にも同様の事例が。

フィンランドの果実加工会社ポラリカのCEO、ユッカ・クリストが人身売買の疑いで逮捕されました。
同社は2022年、約1,000人の果実摘み作業員をタイからフィンランドに連れてきていました。

フィンランドの放送メディア Yleによりますと、国家捜査局 (NBI) とフィンランド国境警備隊は10月3日月曜日にこの犯罪について確認したと発表しています。

ユッカ・クリスト容疑者は、タイからフィンランドへタイの果実摘み作業員を手配しましたが、労働者は「雇用主に依存して」おり、劣悪な環境に住まわされ強制労働させられていたと疑われています。

ポラリカは、クリストが犯した人身売買および犯罪のすべての申し立てを否定しています。
同社はさらに、外国人労働者に関する法律を積極的に遵守しており、フィンランドとタイの当局と協力して責任ある対応を行っていくと宣言しています。

2018年1月には、他のフィンランドの果実摘み会社の社長が、26人のタイ人労働者を人身売買した罪で20か月の禁固刑を言い渡されました。
労働者は、タイからフィンランドへの旅費返済のため、ほとんどまたはまったく無給で1日15時間労働を余儀なくされていました。
さらに労働者らは、とても住宅とは思えないトレーラーや輸送用コンテナに住まわされていました。

太古より脈々と続く人権搾取。
外国人からは搾取されていますが、タイ人も国内では他の国の人を搾取しています。
このような弱者から搾取する世の中が、いつになったら終わりをみせるのでしょうか。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る