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日産自動車、タイで1,000人の削減計画を発表。 中国EV車など、競争激化による販売減少が影響とも。
- 2024/11/22
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11月22日、ロイター通信によりますと、日本の大手自動車メーカーである日産(Nissan)は、タイ国内の生産拠点で約1,000人の従業員を削減、または別の拠点に異動させる計画を進めています。
この決定は、タイでの生産能力の縮小に伴うものだと伝えています。
以前、日産は世界で9,000人の従業員削減と、世界生産量の20%削減を発表しており、主力市場である中国やアメリカでの販売減少が原因とされていました。
タイでの再編計画
日産は、タイ国内にある2つの自動車組立工場のうち、サムットプラカーン県にある1つの工場で一部生産を停止し、もう1つの工場に統合する計画です。
この統合作業は、来年9月までに完了する見込みです。
一方、日産の広報担当者は、従業員削減に関するコメントを控えたものの、一部工場の統合は現在進行中であり、設備のアップグレードが目的であると説明しています。
また工場の閉鎖は行わず、タイを主要な生産拠点として維持すると述べています。
日産の第1工場は年間22万台、第2工場は年間15万台の生産能力を持っており、タイは東南アジア最大の日産の生産拠点となっています。
しかし、3月までの会計年度におけるタイ国内での日産車の販売台数は約14,000台で、前年同期比30%減少しました。
タイ市場では、長年にわたりトヨタやホンダなどの日本のライバル企業が優位に立っており、近年は中国のBYDやSAICといった電気自動車メーカーが新たな選択肢として存在感を増していることも一因と考えられています。