タイ北部で続く洪水被害、タクシン氏の発言「原因は中国」に、中国大使館が激しく対応。

タイ北部で続く洪水被害ですが、降水量は平年より少ないわりに被害状況が深刻なため、現地を訪れたタクシン氏は「メコン川上流の中国が原因かもしれない」と発言しました。

これにより、バンコクにある中国大使館の報道官は、中国のダムや貯水池は最近通常の流量を維持しており、瀾滄江にあるダムは水を貯めているとしています。
「8月18日から25日までの期間に、景洪水力発電所からの1日あたりの平均放水量は、昨年8月の同じ期間に比べて60%減少しており、特別な放水は行われていません」と主張しています。

タクシン氏が北部チェンラーイ県の洪水被災地を訪れた翌日にこのように発言していました。
「チェンラーイの洪水は、メコン川の上流からの異常に多い水量が原因かもしれません。
他国、特に中国とこの問題について話し合う必要があるかもしれません。中国も洪水に見舞われています」

彼はまた、タイ外務省もこの問題について中国と協議していると明かしています。

一方、タイ国家水資源局(ONWR)は、地域の政府間機関であるメコン川委員会(MRC)に緊急通知を送り、「支流ダムの運営者にダムからの放水を遅らせるよう協力を求める」と促しています。

中国のダムは、川の下流域での季節外れの洪水や干ばつの原因として頻繁に非難されています。

写真はイメージです。

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