プレー県で続く13歳の少女を結婚させる風習。タイの地方では時代にそぐわない悪習が続いています。

本誌で度々取り上げております、タイの地方における未成年の性的略取の件。
バンコクポスト紙で、このような記事が掲載されておりましたのでご紹介します。

弁護士および人権活動家によると、特定の地方の慣習による性的暴力の形態が今も行われており、プレー県北部の民族グループの間で、13歳の少女の結婚を承認する伝統がその一つにあげられます。

この特定の習慣は強制結婚の一形態ではありませんが、多くの女の子の性的健康に悪影響を及ぼしています。

彼女は、女性の地位を向上させるために活動している組織である「ZONTAインターナショナル」の関連会社である「ZONTAクラブバンコク」の総会でこのように講演しています。

これらの女子はまだ未成年であるため、妊娠の問題は非常に深刻です。
このような習慣が現代社会では現実的ではなく、変更する必要があることを明確に示しています。

このような習慣の上に置かれた未成年の女子たちは、非常に若いうちに数回妊娠するため、後年にまで健康上の問題を抱えるリスクが高くなります。

女性と子供に対する家庭内暴力を封じ込める戦いに臨むには、アルコール消費に対する継続的なキャンペーンも重要であると彼女は述べています。

社会から取り残された女性を支援するほか、50年前に設立された「ZONTAクラブタイランド」は、政府機関が暴力被害者に手を差し伸べ、教育や職業訓練に資金を提供することで被害者を支援してきました。
収入と仕事が安定することは、家族をより強くするための努力の重要な要素であると彼女は主張しています。

13歳の女の子では、結婚の判断能力もまだまだ乏しく、もちろん性教育などまともに受けたことがないでしょうから、このようなことを強いるのは記事内にあるように時代にそぐわないかと思います。
もちろん昔だから許されるわけではなく、このような個人や身体の自由を奪う行為は、そもそも許されるべきものではありません。
ただ地方の目の届かない地域では、例え未成年者が性的暴力を被っても、お互いの為だと言ってもみ消したり力のあるものがねじ伏せたりなどでして、弱者が略取される構図が未だに脈々と続いているというのが現実です。

 

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