タイ人だって賃貸借契約でトラブっています。改修工事40万バーツ、オープン7日後に「出ていけ!」そして音信不通。

不動産業を営んでいると、しばしばコンドミニアムのトラブルに遭遇します。
コンドミニアムは、素人の個人オーナーとの契約になるので、紹介し続けているといつかどこかで必ずクソオーナーにぶち当たります。
タイ人同士ですら、こんな目にあっているのですから、これは不可避な問題です。

日本人には「ぶっかけ飯」の名で分かりやすいでしょうか、カーオゲーンビュッフェレストランのオーナー、ピヤラットさんは、レストランを開くためにこの場所を借りました。
この場所は、とても良い場所で駐車場もあります。
オーナーと賃貸契約を結び、前家賃1か月分、デポジット1か月を支払うという合意があり、契約初日に7万バーツを振り込みました。
この手の賃貸は、改修中工事中のフリーレント期間がもらえるのが一般的で、オーナー合意の上、3月8日から月末まで20日間の改修無料賃貸期間が与えられました。

契約では4月1日からスタートすることになっていました。
そして来る4月6日、いきなりオーナーから家賃3万5000バーツをなぜ支払わないのかという督促の電話があり、ショックを受けたといいます。
店の改装が、ちょうど終わったばかりでした。
しかもオープンしてまだ数日しか経っていません。
なぜそこでお金を払わなければならなかったのでしょう。

しかし、オーナーは断固として譲らず、払わないなら荷物を持って出て行けと豪語します。

荒れ果てた店内を何十万バーツもかけて改修し、様々な機材を導入してキッチンもやり直しました。

事件が起きた後、彼は事態を収拾しようと努めました。
しかし、所有者と連絡が取れなくなります。

そこで彼は、オンラインの世界で訴えることにしました。
彼には法律の知識がなく、どうしてよいかもわからない状態でした。

オーナーには、このような形で追い出す権利があるのでしょうか。
弁護士に相談したところ、契約ではレンタルは4月1日から始まっており、レンタル契約を遵守する必要があるためここを離れる必要はない、とアドバイスをもらっています。
この後も、オーナーが家賃を徴収することを主張する場合は、弁護士に相談し、裁判所で話し合う必要があります。

ピやラットさんは、店の改修費だけでも40万バーツ以上かかっており、オープンし始めてまだ7日、8日で立ち退きを求められました。
仕入れた品物もどうすべきか、悩みは尽きません。

彼は契約を解除する手紙を書いて、改修工事費用分だけでも責任をとってほしいと主張しています。
しかし、まったく連絡がつきません。

彼には世話をしなければならない子供たちがいるので、生計を立てなければなりません。

私の知り合いのタイ人も「家族以外は信用しない」と言っていましたが、残念ですがこの国に住んでいるとそのような気持ちになってしまいます。
被害金額よりも、人から騙された時の心的被害の方がよっぼど過酷です。

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