危険を顧みず実行した中国人観光客へのビザ免除。しかし現実はむしろ下降線に。今度は「誰のせい」?

市民への治安を犠牲にしてまで、9月25日から実施されている中国人渡航のビザ免除。
それにもかかわらず、チェンマイに到着する中国人観光客はほとんどいないとチェンマイ観光ビジネス協会が、10月21日明らかにしました。

中国とカザフスタンからの観光客を誘致して、観光産業を活性化することを目的としたこの優遇措置は、2024年2月末までの5か月間実施されることになっています。

これまでの統計によりますと、8月の中国人到着者数は2万1,568人、9月は1万2,556人、10月15日現在で7,828人となっています。

同協会会長は、来場者数が圧倒的に少ない要因の一つは、10月3日にバンコクのサイアムパラゴンで発生した銃乱射事件ではないかと主張します。

バンコクの高級ショッピングモールで14歳の少年が40発以上もの銃弾を乱射し、3名が死亡、4名が負傷しています。
死亡者の中には、中国人観光客も含まれていました。

もう一つの要因は、10月7日に勃発した現在進行中のイスラエル・ハマス紛争である可能性があると同氏は述べます。

戦争が続いている場合、どこで戦争が起こっているかに関係なく、燃料価格やその後の航空券に影響を与える可能性が高いため、旅行者は通常、休暇の計画をキャンセルするのだと同協会は述べています。

しかし同協会は、ロイクラトンや新年のカウントダウンなど、この期間中に予定されている多くのビッグイベントが控えているため、中国人の到着者数が今後3か月で徐々に増加していくだろうと期待しています。

一方、同協会は、チェンマイを訪れるタイ人観光客の数は増加していると述べます。
ただ、彼らが観光地で費やす時間とお金はこれまでよりも減少していると言います。

これはおそらく、経済がまだ完全に回復しておらず、タイ人が主に日帰り旅行に留め、必要なものだけを購入しているためだと同協会は見ているようです。

とまあ、あいかわらず他力本願の誰かのせい的な言い訳が続くのですが、決して自身の足元が悪いからだとは思えないようです。
簡単に言えば、わざわざここまで来るほどの、欲しいモノ、行ってみたい所、魅力のあるコンテンツがないから、来ないし行っても買わないのです。
細かいことを言えばきりがないですが、通り一遍灯の見せ方では、一回行けばお腹いっぱいになります。
しょーもないお土産を買わされれば、もう二度と買いたくないと後悔します。
ビザがどうのとか、治安がどうのとか、向こうが金がないとかじゃなくて、誘致する側が変われていないから魅力が無くなっていっているのです。

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