タイ医師団体「アヌティンは大臣にふさわしくない」と異例の声明。多くの優秀な人材が流出。

タイ医師団体は、プムジャイタイ党党首アヌティン・チャーンヴィラクル氏が公衆衛生大臣に不適格であるとして、同氏の大臣復帰の可能性を支持しないと宣言しました。

このグループは7月28日朝、フェイスブックで声明を出し、医療従事者のメンバーはアヌティン氏の下で働くことをもう望んでいないとコメントを発しました。

彼らは、この建設業界の億万長者がこの職に就いた過去4年間で、その役割にふさわしくないと証明されたと主張しています

彼らは、アヌティン氏がタイの公衆衛生制度について必要な理解を欠いており、新型コロナウイルスワクチン接種の効果的な管理ができずにその悪化を招き、その結果として多くの命が失われたと非難しています。

この発表ではさらに、医療大麻の使用を促進するという法律改正、安全な中絶への予算決定の遅れなど、医療サービスの低下につながっていること、また医療従事者の大量退職につながった管理ミスを批判しています。

声明では、アヌティン氏が政権に復帰した場合、医師団体は同氏が公衆衛生大臣に就任することを望んでいない、と締めくくっています

アヌティン氏は大臣在任中、同氏に非常に批判的だった影響力のある団体である農村医師協会(RDS)とも険しい関係にありました。

同省は、以前ソンクラーのチャナ病院院長のポストから異動していたRDS会長スパパット医師に対する調査を命令したことで、関係はさらに悪化しました。
このような嫌がらせ行為は、スパパット博士が大麻を非犯罪化するブームジャイタイ党の政策を声高に批判していたことに原因があるとみられています。

この医師団体の声明は、土曜日午後の新政府樹立に関するタイ貢献党とブムジャイタイとの協議に先立って発表されました。
その会合でアヌティン氏は、選挙で勝利した前進党を含む政府には、所属しないという同党の立場を改めて表明しました。

タイ人の中でも、一体誰がこの党に指示しているのか知りたいくらいだというくらい、あまり(というかかなり)人気のない政党なのですが、先の選挙で数の上では第3政党となっています。

 

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