【タイ】インスタントラーメンなど150円ほどを盗んだ男が逮捕。人々からは憐みの声。

タイ南部トラン県にある２つの市場で、同じ男性が複数回に及び万引きを行っていたとして警察に逮捕されました。

警察は、容疑者とクアンプリン市場へ赴き、犯行を再現しました。
（タイでは、現地で犯行を再現し検分する習慣があります）

容疑者は空腹で仕事もお金もなかったので、インスタントラーメンなど39バーツを盗んでしまいました。

この話しを市場の売り場の一人が耳にしたところ、その一人が食べ物と飲み物を差しだしました。
彼女は、盗むことはよくないことだと思っていますが、彼の状況を気の毒に思ったからです。

しかし、容疑者は合計15件の万引きを行っていました。

他の多くの人は、警察が万引き犯を捕まえたことは称賛しましたが、絶望的な青年を気の毒に感じたと言います。

容疑者を取り巻く環境が実際どの程度だったかは知る由もありません。
しかし日本の万引き犯とは異なり、自分が食べる分だけ盗んでいたことは、その被害額から見て取れます。
日本の場合、スリルを味わいたい、万引きすることが病気のようになっているといったような動機がほとんどかと思います。

そして実際に職に就けない人はたくさんいて、仕事をしていたとしても食べるのがやっとと言う日も合わせると相当な割合の人がいることは事実でしょう。
その結果、人をだましてでもお金を手に入れることを良しとしてしまう環境が出来あがってくるのかもしれません。