タイの学校再開。最終的には「自己責任」ということ?

つい先日まで、学校再開には厳格な対応をしていく方針だったタイ教育省したが、最終的には現場に「投げた」形となったのでしょうか。

基礎教育委員会(Obec)事務局は、11月1日からの新学期に全国で対オンサイト(対面)教育と学習を再開する計画を確認しましたが、学校はオンラインクラスの実施からオンサイトクラスへの切り替えを強制されてはいないと言います。

代わりに、学校はCovid-19の発生からの学習者の安全に焦点を合わせる必要がある、と教育大臣の顧問であるかモーン氏は述べます。

カモーン氏は、オンサイト学習の実施には、新型コロナウイルスと共生する必要があるため、学校を再開するためのハンドブックを作成した述べています。

ハンドブックは、「サンドボックスセーフティゾーンin Shool」と呼ばれるCovid-19制御システムを採用することにより、Covid-19の生徒の安全を確保することと、学校がCovid-19制御手段に厳密に従うのに適した学習計画を作成することの3つのコア要素で構成されています。
ハンドブックで概説されている3番目の要素は、学校がオンサイトクラスを実施しながら新しいCovid-19の発生に迅速に対応するための計画をどのように準備する必要があるかを説明しています。

「サンドボックスセーフティゾーンin Shool」では、同省は学生に少なくとも80%のCovid-19ワクチン接種を義務付けていますが、オンサイトクラスを再開することを選択した場合、すべての教師と他の学校スタッフは新しい学期が始まる前に完全にワクチン接種する必要があります。
迅速抗原検査キットを使用したランダムCovid-19検査も、新学期を通して必要であると同省は述べています。

一方、ソンクラーとサトゥーンなどタイ南部のいくつかの学校は、11月1日からオンサイト学習に切り替える準備ができていないため、オンライン学習を選択する可能性があります。

ソンクラーのハジャイ地区にあるハジャイウィッタヤライ学校の校長であるウドムチャリワン氏は、これまでに4,100人の生徒のうち約20%しかワクチン接種を受けていないため、学校は現場での学習の準備ができていないことを認めました。

トリーヌッ教育相は、学校がオンサイト学習に切り替える準備ができているかどうかを自分で決めることができると繰り返し述べました。

タイ教育省「学校版サンドボックス」プログラムに着手

先日、日本人学校やインター校がオンサイト(対面)学習を再開すると発表したニュースをお伝えしましたが、(一部はすでに開校済)少なくとも12歳の以下の学生でワクチンを打っている人はほぼ皆無なわけですし、あれだけずっと大そうな厳しい規則を設けながら、最後は現場に丸投げしているように感じられます。
何かあった際は「自己責任でやってね」ということなのでしょうが、その時の人々の反発鎮めるのは容易ではないと思われますが、本当に大丈夫でしょうか。

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