タイ第3波で発生した工場内クラスターの累計36,861名に。

本誌が永らく主張続けてきたことについて、タイ政府もわかってはいるようです。

Covid-19状況管理センターによると、4月1日以降、新型コロナウイルス第3波の発生により起きたクラスター感染は、49都県で518カ所の工場、合計36,861人を記録しています。

CCSAのスポークスマンタウィーシン博士は7月30日に、最も多くの感染者を出したのがペッチャブリー県で4,464人、続いてペッチャブーン県で3,487人、プラチュワップキーリーカーン県で2,538人、サムットサーコーン県で2,496人、ソンクラー県で2,209人だと発表しました。

その他では1,000人以上の感染者がでている県は15県、501から999人のところが5県、残りの29県では500人未満の感染規模であったと言います。

最も打撃を受けた産業は食品部門であり、99の工場が新型コロナウイルスの被害を受け、続いて74の電子工場、42の縫製工場、42の金属工場、36のプラスチック工場が続きます。

タイ全国には64,038の工場があり、18,005がCovid-19制御手段について評価され、そのうち68%が疾病制御基準に合格しています。

「輸出志向型産業は、タイ経済の残りの原動力である」とタウィーシン博士は主張しています。

要するに現時点でのコロナ感染拡大の震源地双璧とも言うべき一つだとは分かっているが、タイ経済の要であるためここを規制しての感染対策はできないという結論なのでしょう。
本誌のみが、永らく主張してきたことと一致していますね。

ちなみに先日お伝えしました、タイで50年以上の歴史を持つ矢崎総業のタイ工場(タイアロー社)は、トヨタ自動車を中心に電化製品のハーネスや電線を作っている工場なのですが、細かい手作業を必要としているためオートメーション化することができず大量の労働者を雇用しているため、「いつかは来るだろう」と現場では恐れていたのだと言います。
トヨタ系列のサプライヤーで一番初めにクラスターを起こしてしまったため、トヨタさんから大目玉をくらったんだとか…。
現地駐在員の方も大変なんです。

矢崎総業のタイ工場(タイアロー社)、200名以上のクラスター発覚で閉鎖に。

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