世界最大の浮体式水力発電ハイブリッドプロジェクト~ウボンラチャターニー

タイ東北部ウボンラチャターニーでは、再生可能エネルギーの生産を促進するための一歩である、ダムの表面を利用して世界最大の浮体式水力発電ハイブリッドプロジェクトの完了に近づいています。

北東部のウボンラチャタニ州の貯水池に約144,417枚のソーラーパネルが設置されており、300エーカー(121ヘクタール)の水をカバーする7つのソーラーファームを完成させようとしています。

タイ国営発電公社(EGAT)は、この世界最大のハイブリッド水力太陽光発電システムをパイロットプロジェクトの1つとしており、今後16年間でさらに8つのダムでそれを再現することを目指しています。
「すべてのダムですべてのプロジェクトが完了すると、2,725メガワットを生成する総容量が得られます」とプロジェクト責任者のチャニン氏は述べています。

タイは長い間、電力を石炭に依存してきましたが、新規の石炭火力プロジェクトの計画は健康と環境のリスクをめぐって反対され、2018年に2つの提案された南部の石炭火力発電所が棚上げとなっています。

最新の電力開発計画では、2037年までに非化石燃料からエネルギーの35%を作り出すことを目指しています。

EGATは、11月以来、国内最大の水力発電所の1つであるシリントーンダムにフローティングソーラープラットフォームを設置しており、45メガワットの電力を生成できるはずだと述べています。

エネルギー管理システムは、どちらがより多くの電力を生成できるかに応じて、太陽光発電と水力発電を切り替えるために使用されます、とチャニン氏は継続的な発電を可能にするハイブリッドシステムを説明しています。

しかしながら、バンコクに本拠を置く非政府グループ、エネルギーとエコロジーネットワークのディレクターであるウィトーン氏は、こう語ります。
フローティングソーラーハイドロプランは不必要です。なぜなら潜在的なコストばかりがかかり、需要以上の過剰な電気を生み出すだけであると。
「問題は電力の生産量が多すぎ、このグリーンエネルギーへの投資は需要を考慮せずに行われていることです。 もちろん、私たちは化石燃料よりも再生可能エネルギーへの投資を支持しています。しかし、私たちの優先事項はエネルギー効率でもあります。」と付け加えています。

確かに助成金や予算がこのようなプロジェクトに回ることで不当に潤う人がいて、それが無駄金だと主張する人たちもいます。
電力が足りているのに、さらに電気を作るのなら無駄でしょう。
ただ電力が余ると言うなら、どんどん化石燃料への依存度を減らせばよいわけで、夢のある未来への挑戦は挑むべきだと思うのですが、いかがでしょうか。

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