タイの名物「複雑多様な電線群」。でも笑ってばかりじゃいられない

日本から初めてタイに来る方が驚くものの一つとして挙げられるのが、タイの「電線」群。
電気が流れる電線から、電話線、インターネット、様々な配線が幾重にも重なり蠢いている。
自国タイ人ですらも自虐的に笑いへと転化するほどの、カオスな状態だ。

しかし、実際は笑っていられない事故が、定期的に相当数発生しているも事実なのだ。
タイのメディアではこう報じている。

タイの悪名高いケーブル群は、年配のバイカーの命を奪いました。
パトゥムターニー県ラムルッカクロン4のBig C付近で亡くなったのは、地元の男性である74歳のホム・ジアムトンさんでした。

彼は自身が運転するホンダウェーブから転落し、その後のピックアップにひかれ、頭部外傷を負ったとのことだ。

100メートル離れたところを運転していたピックアップの運転手、ワッタナーさん(50)は、チョンブリーからぺチャブリーに木を届ける途中で、ライダーが突然車輪の下に落ちたと言います。

パトゥムターニー県のクコット警察は、ライダーが脱落した現場で電話ケーブルがぶら下がっているのを発見し、ホムさんはこれを避けようとしたか、ケーブルに引っかかり転落したのち、ピックアップに轢かれたのではないかとみています。

地元メディアは言います。「そのような事故は日常茶飯事のようにニュースになっている」と。

バンコクや他の大都市ではケーブルが埋設されているところもありますが、大部分は目障りなほど放置されたままです。
特に道路の近くでぶら下がっている場合、歩行者やオートバイにとって危険なのは明白です。

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