変化するタイ人、昔に固執する日本人~パタヤウォーキングストリートの現在

先週、クロスボンバー内のニュースでもお伝えしたが、パタヤのウォーキングストリートでは現在車の行き来が可能となり、歴史上初めて24時間駐車までもが可能となっている。
新型コロナ禍において、外国人観光客の来訪が望めない今、賑わいこそがパタヤの真骨頂であると、どんな形でもよいから通りを閑散とさせるなというパタヤ当局の狙いがそこにあった。
さらにパタヤ市長ら関係者は、今後のウォーキングストリートを「再起動」する方法について具体的に話し合った。

パタヤのウォーキングストリートでは平常時、毎晩数千人の外国人旅行者で賑わっていました。
しかしそれはかつての話。今は状況を踏まえ一時的にターゲットを変更する必要があると判断しました。

タイ人は、あてにならないものはあてにしない。簡単に見限るし、乗り換えが早い。その時代を見る眼力は鋭い。それは歴史が証明している。

ウォーキングストリート内の車の進入と路上駐車の許可は、この計画の最初のフェイズでした。
広くSNSで共有された写真は交通渋滞を強調されましたが、パタヤ警察の計画は「スムーズ」であることを第一とし、バスやタクシーは顧客を迷わせたり待たせたりしないように待ち構えることができています。

すでに始まっている計画の第2段階は、タイ人の顧客にアピールする製品とサービスに焦点を合わせて、露店などのタイプのお店を路面に駐車してお店を出店させるように促すことです。
かつては、フードカーは特定の時間を除いて路上に出ることを禁止されていました。タイ人客は日帰り旅行などでラン島に行き、その戻ってくる観光客に対し、ウォーキングストリートに集結させた店舗でストリートマーケットを構成し、食事、土産品、サービスなどを楽しんでもらうよう勧めるのが目的です。

また、ウォーキングストリートでタイのパフォーマー、歌手、アーティスト、多くの食べ物やその他をフィーチャーしたストリートフェスティバルの開催も予定しており、タイ国内市場の活性化を目論んでいます。これらの正確な日付は近い将来に発表されるだろうと市当局は述べました。

最後に、市庁舎は地元企業と協力して、可能な限り通りをより活気あるものにするために既存のお店の再開を奨励しています。しかし、ウォーキングストリートのエンターテインメント施設の多くは、外国の顧客が不足しているため再開を見送っており、タイが開国するまで待機してコストを節約していると述べています。
ディスコなど一部のビジネスは、既にビジネスモデルを変えつつあり、ほとんどすべてタイ人市場にターゲットを変更し、タイ人観光客を歓迎しています。これらのビジネスの多くは、以前はインドとアラブの市場にターゲットをあてていましたが、国が閉鎖されたため、改造を余儀なくされました。以前はタイの顧客、特にトランスジェンダーと男性を許可していなかった、とあるディスコでは、現在そのポリシーを変更すらしています。

パタヤ市長は、国境が開くまでの間、これらすべての変更は「一時的」であると言いますが、それが数か月先になる可能性があります。タイでは、 こういった観光産業に対し、ほとんど国から保証が得られないので、事業者は変わらざるを得ないし、そこに待ったなしなのである。

一方日本はどうだろうか。時短営業や休業要請などがあればすぐに国を脅し、保証を求めることばかりしていて、自分たちが時代に沿った形に変わろうとしない。
その旧態依然を良しとしている姿は、やはり日本人の根本が「変わりたくない」という気持ちに引っ張られているからではないだろうか。

変わるタイと変わろうとしない日本。

どちらが良いかは人それぞれだが、私はタイに住んでいてよかったと思っている。

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