【タイ】挙動に不審あり~SNSで800万バーツを手に入れた老人

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2020年5月13日。

新型コロナウィルス封じこめ作戦のために、職を失うなど経済的な困窮者を多く出す結果となった。
サムットプラカーンのガソリンスタンドに立ち寄った、この72歳の老人もつい数日前までは、明日をどう生きるかに苦心する老人だった。

という話のはずだった!

この老人、自身のSNSにこう記事を寄せた。
「私はもう老人ですが、1日300バーツで車を借りてタクシードライバーをしてます。借家に住み、身寄りもなく、体も弱ってますが面倒を見てくれる人がいないのです。どうか哀れな老人に寄付をお願いします。」と。

タイ人は熱心な仏教信者の方も多く、喜捨の精神は日本人のそれよりも強い。このSNSは瞬く間に拡散しこの哀れな老人に対し、たった1日でなんと800万バーツ(2640万円)も集まってしまった。800万バーツっていうとタイ人みんなが夢みる宝くじ一等当選よりも上の金額だ。

そして、この老人は一夜にして有名人となった。それがいけなかった。

冒頭のサムットプラカーンのガソリンスタンドに立ち寄ったこの老人。ガソリンスタンドのスタッフはどこかで見かけた顔だと思い訪ねてみた。「800万バーツを手に入れた方ですか?」と。その老人の身なりはきちっとした服装を身に着け健康そのもの、新車の証明でもある赤いナンバープレートを付けた車に乗っていた。(タイは新車を購入すると白の本ナンバープレート発行されるまで赤の仮プレートを着用する)

タクシー協会のボスも言う。「あいつは800万バーツも手に入れたのにこれまでの10000バーツ以上の借金も返さねえ」
家は借家だったが、分かれた奥さんの名義で無料で住まわせてもらっていた。身寄りも実の子供がいて、同居していた。

ただ善い行いもしていた。チェンマイの山火事への寄付、新型コロナに対する病院への寄付、タクシー財団への寄付。それぞれ10万バーツ合計30万バーツの寄付だを行っていた、800万バーツの中から…。

現在この老人は誰からの連絡も絶って、音信不通になっている……。おー、こわー。

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