タイ交通戦争! 警察官だって死亡する無法状態のタイ道路事情、警察は何をしてるの?

タイの交通事故死亡者の数は、「交通戦争」と呼ばれたかつての日本よりも深刻です。
警察官も死亡します。

7月16日 午前6時ごろ、バンコク・スワンルワン区のパッタナカーン25交差点で、信号無視をした6輪トラックが警察の交通バイクに衝突し、交通警官が死亡しました。

殉職したのは表彰歴のあるベテラン交通警官

被害に遭ったのはクロントン警察署交通課のポンサック中尉(57歳)。

彼は当時、交差点付近の交通状況を確認する任務中で、勤務終了まであと10分というところでした。
事故後、現場で意識を失い病院に緊急搬送されましたが、まもなく死亡が確認されました。

なお、ポンサック中尉は過去にクロントン署の優秀警官として2度表彰された実績があり、日頃から市民への交通支援に尽力していた人物でした。

加害者は「青信号だった」と主張、CCTV映像が矛盾を証明

事故を引き起こしたのは、ノンタブリー登録の6輪小型トラックで、運転していた68歳の男性「ダーオルン」容疑者はその場に留まり、警察に事情を説明しました。

その際「青信号だったので通常通り進行した」と述べていますが、監視カメラの映像から、直進レーンは青だった一方で、彼の進行方向である右折レーンは赤信号だったことが判明しました。

つまり、赤信号で右折したことによって、直進していた警察バイクと衝突した形となります。

初期の法的措置と呼びかけ

クロントン署は、加害者に対し以下の3つの容疑で立件しています。

①信号無視による交通違反
②過失運転による死亡事故
③危険運転(不注意・乱暴な運転)

今後、検察官による取り調べのうえ、正式に起訴される予定です。

警察は市民に対し、交通ルール、とりわけ信号遵守の重要性を改めて呼びかけています。

いくら呼びかけても、この国では誰も関心がありません。
本誌では、なんどもなんども主張していきますが、取り締まりと厳しい罰則(軽微な罰金ではなく)こそが、事態の収束の唯一の方法です!
こういった事故の責任の一端は、タイ警察
にあります。

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