タイ仏教界スキャンダル「ミス・ゴルフ」、19人以上の僧侶を巻き込んだ金とセックス事件。
- 2025/7/12
- 仰天ニュース

タイ仏教界は、常にさまざまなニュースを生み出してくれていましたが、近年でも最も深刻な危機に直面しています。
現在、一人の女性と19人以上の僧侶が関与する性と金銭スキャンダルが次々と明るみに出ており、わずか一週間の間に7人の僧侶が還俗(僧籍を離れること)する事態となっています。
中心人物「ミス・ゴルフ」
この騒動の中心にいるのは「ミス・ゴルフ」(シカーゴルフ、สีกากอล์ฟ)と呼ばれる女性で、SNSでは「連続僧侶ハンター」や「僧侶殺しの虎」などと揶揄され、批判の的となっています。
一部では皮肉を込めて「彼女が僧侶界を改革した」との声もあり、仏教信者に対して寄付の在り方を見直す機会になったとも言われています。
スキャンダルの発端
この件は、ナコンパトム県のワットライキンの住職ティットイェームが、別の女性「ジェン」によって不適切な映像を使って脅迫されたことに端を発します。
ジェンはその映像を元に数百万バーツを要求し、それらをオンライン賭博に使用していたとされています。
このスキャンダルによりティットイェームは僧籍を剥奪されることとなり、寺院の口座から個人口座への不審な送金についても警察の捜査が開始されました。
「ワット トリートッサテープ」でも同様の問題
捜査はバンコクの有名寺院「ワット トリートッサテープ」の住職アートにも及び、彼は密かにノーンカーイ県で還俗しました。
彼もミス・ゴルフとの関係が取り沙汰されています。
「大量還俗の日」
7月9日は「ビッグ僧侶還俗デー」と揶揄されており、異例の6人の高位僧侶が一斉に還俗を強いられています。
いずれも中部および東部タイの寺院の副住職級であり、3人は重大な規律違反の証拠があったため強制的に還俗とさせられています。
警察の捜査
中央捜査局の捜査によりミス・ゴルフの自宅を家宅捜索した結果、彼女のスマートフォンから約8万件に及ぶ写真・動画が見つかりました。
その多くが僧侶との関係を示す証拠とみられています。
特に注目されているのが、サラブリー県の「ワット プラ ブッダチャイ」の住職プラ クル プラディットです。
ミス・ゴルフはテレビのインタビューで、「僧侶からお金をもらったのではなく、恋人として自分がお金を渡していた」と述べ、資金はオンライン賭博で得たものだと主張しています。
彼女は2019年から関係を持っており、300万バーツを送金したと語っています。
標的とされた僧侶たち
警察の証言によれば、ミス・ゴルフは裕福で接近しやすい僧侶を意図的に狙っていたと認めています。
賭博は2021年に開始し、一度に最大1,000万バーツの勝ちを得たこともあるとされています。
彼女は約8人の僧侶と性的関係を持ったと供述していますが、それ以外の5〜6人とは「宗教的なつながりや金銭の貸し借りにすぎない」としています。
しかし警察は慎重な姿勢を崩さず、18の寺院から19人の僧侶に関連する資金移動の証拠を調査中とのことです。
このスキャンダルは、タイ社会における仏教の信頼性と透明性に大きな疑問を投げかけており、宗教界の改革や監督体制の見直しが求められています。