バンコク都知事、住民の生活に支障をきたすLED広告を規制。 新条例案を提案。
- 2025/7/3
- バンコクとその近郊

バンコク都知事のチャッチャート氏は、電飾看板の発光量を規制するための「バンコク条例案」を提案しました。
背景と目的
チャッチャート氏は、高速道路沿いやその他の地域に設置されたLED広告看板が過度な光を放ち、周辺住民の生活に支障をきたしていると指摘します。
しかし、現行法ではどの程度の光が「迷惑」とされるか明確には定義されていませんでした。
そのため、この条例案は「迷惑防止」だけでなく、「許容できる明るさの基準」を定めることを目的としています。
現段階では、科学的明確な測定基準は含まれていませんが、看板の設置者と市民の双方を保護することを狙いとしています。
チャッチャート氏は次のように述べました。
「既存の看板が不便を引き起こしているのは明らかですが、誰に責任があるのかが曖昧です。
民間の投資が過剰にならないようにし、市民の安全を守るための基準を設けたいのです。」
条例案の内容(草案)
バンコク都庁(BMA)は、電飾看板の明るさの上限を以下の通り定めています:
発光基準
午前7時〜午後7時前:5,000カンデラ/㎡を超えてはならない
午後7時〜翌午前7時前:500カンデラ/㎡を超えてはならない
上記の上限を超える看板は、「周辺環境への迷惑行為」または「交通状況の視認性の妨げ」と見なされ、都知事が是正措置を取る権限を持つとされています。
バンコク都議会は、この条例案を承認し、修正提案を行う特別委員会を5日以内に設置。
修正内容は60日以内に精査・検討されていきます。