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【タイ】2025年も工場閉鎖が続く見込み。カシコンリサーチセンター調べ。
- 2025/2/9
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カシコンリサーチセンターは、2025年も工場閉鎖のリスクが続くだろうとレポートしています。
2024年は、新規開業した工場の数が閉鎖件数を上回ったものの、月平均100件以上の工場が閉鎖され、2年連続で厳しい状況が続いています。
全体的な見通しは引き続きネガティブであり、2023年から2024年にかけての傾向と同様だと結論づけています。
閉鎖を差し引いた新規工場の純増数は月平均52件にとどまり、2022年から2023年の月平均127件と比べて大幅に減少しています。
2024年に工場閉鎖が多かった業界は、構造的な生産問題、需要減少、競争激化 に直面している分野でした。
特に、家具、電子機器、アパレル、自動車、鉄鋼 などの業界では、小規模工場から大手工場まで相次いで閉鎖され、生産指数も低下が続いています。
2年連続で月100件以上の工場閉鎖—KResearch
特に、中小企業(SMEs)は深刻な打撃を受けています。
2024年に閉鎖された工場の総登録資本金は478.3億バーツ で、2023年の3.8分の1に減少しました。
これは、小規模メーカーが依然として厳しい状況にあることを示しています。
一方で、新規工場の開業は雇用を支える要因となっています。
製造業の総雇用が急激に悪化する事態は避けられているものの、労働時間の減少が続いており、労働者の収入に影響を与えているといいます。
2024年の新規工場は1工場あたり平均36人を雇用 しており、閉鎖された工場の28人よりも多い。
しかし、その影響は業界、企業規模、地域によって異なっているといいます。
カシコンリサーチセンターは、2025年も特にSMEsの工場閉鎖が続く可能性が高いと警告しています。
その要因として、以下の3つの圧力が指摘されています。
①高い生活費や家計債務の影響による消費需要の低迷
②貿易戦争の影響によるコスト増加と競争力低下
③輸入品との競争激化
また、タイの鉱工業生産指数(IPI)は9四半期連続で減少しており、2024年第4四半期は前年比2.0%に縮小ています。
競争力の回復には構造的な調整が必要であり、その実現は容易ではないとつたえています。