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【タイ】「PANASONIC」タイからベトナムへ生産拠点を移転~時代はベトナムなのか?
- 2020/5/22
- タイローカルニュース
2020年5月22日。
日本の白物家電の代名詞ともいえる「PANASONIC」が生産拠点の再編成を求められている。生産コストの削減と運用効率を向上させるためにベトナムへの移転を決意し、タイの工場閉鎖を発表したと地元メディアは報じている。
地元メディアの報道では、タイの製造工場は、9月に洗濯機の生産を停止し、冷蔵庫の工場は10月に生産を停止する予定とのこと。 工場の建物は2021年3月に閉鎖し、近隣の研究開発センターも閉鎖される。
現在パナソニックには、バンコクの工場で働く約800人の従業員がいますが、これを解雇するとのこと。 しかし、解雇後は資格に基づいて一部の労働者を他の仕事に配置しようとすると述べた。
ちなみにベトナムの工場はハノイ郊外にあり、 東南アジアで最大の冷蔵庫と洗濯機の生産センターになります。 そしてまだ余剰生産能力があるとのこと。
人件費の高騰から生産拠点もタイなど他のアセアン諸国に移っているが、最近はメーカーがより安価な生産先を探し始めている。その移転先はタイではなく、インドネシア、フィリピン、ベトナムなど、東南アジアの人口が多い市場に流入しているようだ。
確かにタイは最低賃金が年々高騰している。さらにタイ人自体が工場などのきつい仕事を嫌がる傾向にもあり、工場では常に人手不足となっている。やむを得ずでブローカー通じて、近隣のラオスやミャンマーからさらに高い人件費をかけ人員を確保しているのが現状だ。それでも離職率の低いラオスやミャンマー人の方が雇用しやすいといった声さえ伺える。他に適当と思える代替国があれば、すぐにでも拠点を動かしたいといった声はかなり以前から聞こえ漏れてきていた。
なお閉鎖後も、パナソニックはタイで小型家電製品やバッテリーの製造に関与する約13,700人の労働者を引き続き雇用し続けるという。