サムイ島ホテルでの素敵なお話し。ウクライナ戦争避難者たちに1泊200バーツでホテルを提供。

ロシアがウクライナ領土に突如侵攻作戦を開始してから、もうすぐ2カ月が経とうとしています。

戦争で荒廃した故郷から逃げてきた70人のウクライナ人、主に女性と子供たちは、スラータニ―県にあるサムイ島に到着して以来、安堵日々を過ごしています。

島のカラサムイホテルは、2月24日のロシアのウクライナ侵攻以来、島に到着したウクライナ人に対し、ホテルの38室すべてを開放しました。

このホテルはCovid-19の影響で閉鎖されていたため、閉鎖したままにするならば、人道上の理由でウクライナ人に開放したほうがよいと感じたと同ホテルのオーナーは語ります。

彼らには、一晩200バーツ(約740円。1バーツ=3.7円計算)でホテルの部屋を提供しています。

この約2か月間、主に女性と子供を含む70人のウクライナ人がホテルの38部屋を全てを占拠し、一部の人がオンラインで仕事をしています。
ホテルには、他のゲストはいません。

オーナーのスパチャイ氏は、彼らから利益を上げることは考えていないと述べています。
彼らが支払ったお金は、ホテルのスタッフの賃金を賄うので精一杯でした。

「何もないよりはましだ。(ロシアとウクライナの)紛争が終われば、彼らは自国に戻って通常の生活を再開できる。タイ、タイの人々、サムイ島の人々に良い印象を与えることを願っている。たぶん。将来、彼らは本格的な観光客として戻って来るだろう。」

ソンクラーン祭りの期間中、彼らが快適でホームシックにならないようにするために、ホテル内でイベントが開催されていました。
彼らはタイ料理と果物が好きでした。

ホテルの女性従業員は、ウクライナ人は問題を引き起こしたり、喧嘩をしたりなどしないと述べています。
彼らは外に出て物を買い、自分たちで料理を作って生活しているそうです。

目先のお金のことを気にするタイ人の方が、圧倒的多数の中、このような方もいるんですね。
正に「捨てる神あれば、拾う神あり」の素敵なお話しでした。

 

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