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新型コロナで100近い食品工場が閉鎖に。生産能力の低下で食料供給が間にあわず、品薄状態が多発中。
- 2021/8/6
- タイローカルニュース
最近スーパーの「品ぞろえ悪いわね~」とお感じのあなた、正解です。
労働者の間で新型コロナの感染が拡大しつつある中、全国のほぼ100の食品加工工場で部分的な閉鎖とそれに続く生産能力が低下し、市場やスーパーマーケットでの食料供給が間に合わないという現象が出てきています。
伝えられるところによると、一部の商品は完全に品切れとなり、特定のお店や屋台は閉店を余儀なくされています。
バンコクのミンブリー地区の生鮮市場では、通常よりもはるかに少ない店舗しかオープンしていませんでした。
新鮮な鶏肉の屋台などはとくに、顧客のニーズにとって十分ではないレベルまで供給が減少しています。
「特に鶏肉が不足している今、価格はキロ5〜7バーツ上昇しています。サプライヤーは在庫がないのでほとんど供給されません。工場が閉鎖した可能性があります。最初は供給不足でしたが、今では感染を恐れています」
「私はたくさんのものを注文しましたが、サプライヤーから配達してくるものがありません。私は20を注文した際、5つしか受け取れないこともありました。通常は毎日配達されますが、現在は2日に1回しか配達されず、供給はほとんどありません」と市場の加工食品売り場のニチャカンさんは述べています。
通常の買い物客にとっては、ほとんど空になっている棚も問題になっています。
「近くのセブンイレブンやモールに行くと、買いたいものがありません。たとえば、トマトソースはありません。豚肉などの肉の残りは少ないです。以前は、物が溢れてました。現在、選択肢は非常に限られています」と、バンコク在住者は語ります。
バンコクのサイマイ地区にあるモールでは、多くの棚が空になっていて、インスタントラーメン、魚の缶詰、スナック、箱入りミルク、肉などが不足しています。
バーンケーン地区のコンビニエンスストアでは、ソーセージなどの既製食品も少量です。
タイ卸売小売業協会のソムチャイ会長によりますと、現在の部分的な封鎖措置の中で、一部の食品加工工場の生産能力が20〜30%減少し、需要が最近急増していることが明らかになりました。
生産能力は、正常に戻っていないと言います
本誌でも以前ふれましたが、SNSなどでもセブンイレブンの棚に品物がないという投稿が最近目立つようになりました。
工場でのクラスターが、一般生活まで脅かすレベルにまで達している証拠でもあるかと思います。
部分的ロックダウンがかけられて3週間近くが経とうとしていますが、新規感染者数の顕著な増加が止む気配がありません。
100%ではないワクチン接種を続けても、その効果には時間がかかります。
本誌では永らく提案し続けていますが、2週間だけでも市場や工場を含めたあらゆる業種に、ロックダウンをかけ鎮静化を計るべきかと思います。
家でじっとする、少し長めの夏休みをとってもらい、先ずは一日1000件以下に下げてから、徐々に規制緩和すべきなのではないでしょうか。
実際にこれに近い案が前回、タイの疾病対策の有識者から提案されたようですが、タイ政府は逼迫した財政や経済団体からの強い反発を受け、採用しなかったという報道もでています。
しかしこのまま、上昇の一手に手をつけなければ、事態は悪くなるばかりかと思われます。
病院はすでに限界を超え、死者は一日200人に達しようとしています。
どこまでいったら、どうしようというのでしょうか。
一日早ければ、一日早く収まります。
今こそ、現行の制限を見直すべき時ではないでしょうか。