タイ人の食のトレンド。新たな抹茶ブームと変わらぬ「激辛・愛」。LINE MAN調べ。
- 2025/12/12
- タイ料理

2025年、タイの飲料シーンを完全に席巻したのは抹茶だった。
LINE MAN上での注文数は300%急増し、650万杯に到達。
一方、タイのソウルフードソムタム(ソムタム・プーパラー)は、堂々と国内で最も注文された料理の座を獲得し、年間800万皿以上を記録した。
LINE MAN Wongnai のCEOヨッド氏はこう述べる。
「抹茶は今年、『手頃な贅沢』ドリンクとしての地位を確立しました。健康的でありながら、ライフスタイルの象徴にもなり、多くの消費者にとって手が届く存在なのです。」
抹茶ブームは飲料カテゴリー全体にも波及し、60〜70バーツ程度で買えるよりリーズナブルなアイス緑茶ミルクティーが、ブラックコーヒーを抜いてLINE MANで最も注文される飲み物となった。
これは都市部のタイ人の間で「お茶中心の飲料」へのシフトが進んでいることを示唆している。

抹茶マニアとスパイシー欲求 ― タイの食の変化を映す宅配トレンド
■ 変わらない“辛さ愛”
飲料の流行は移り変わっても、タイ人の“辛くて刺激的な味”への情熱は揺るがない。
ソムタム・プーパラーが長年の強敵フライドチキンを破ったことで、タイの伝統的な味覚が根強く支持されていることが明確になった。
「ソムタム」「ヤム」「マーラー」など“辛い料理”の検索は2025年に1,600万件を超えた。
LINE MANの年次レポートではこう記されている。
「長年フライドチキンと接戦を続けてきましたが、今年タム・プー・プララーが明確な勝利を収めました。辛く刺激的な味がタイ食文化の中心であることを改めて示す結果です。」

他にも、トレンド入りしたメニューはタイの多様な食文化を映し出している。
塩パン:人気が爆発し、わずか1年で2,000店以上が新規参入。
ガイジョー(ไก่จ๊อ):軽食にもご飯のおかずにもなる万能さで予想外の大ヒットに。

■ 「ご飯とおかず」こそ真のタイ式ファストフード
最も象徴的なのは、おかず乗せご飯(カオゲーン)を扱う店がタイの本当のファストフードとして不動の地位を築いたことだ。
注文数は年間6,500万件を超え、前年比8%増。LINE MAN上の全店舗の10%以上を占める。
人気メニューは、庶民的でお腹にたまる料理が中心で、ムートード(豚肉のから揚げ)、カイパロー(玉子と角煮)、レッドカレー、パネーンカレー、グリーンカレーなどが上げられている
このカテゴリーが強さを保ち続ける理由は、便利さ、速さ、手頃さにあるという。

■ プレミアム化するタイティー
伝統的なタイティーも進化を遂げている。
単一茶葉の使用や、より特徴的な風味づくりが進み、従来は安価な飲み物と見なされていたタイティーに新たなプレミアム市場が生まれた。

2025年のトレンドは、「健康を意識しつつ、伝統の味を愛する」という、相反して見えるようで実は共存するタイ消費者の姿を浮き彫りにしている。
抹茶のような健康的でかつ贅沢に見える商品には惜しまずに消費しながら、一方でタイ料理を象徴する濃厚で複雑な味わいへの忠誠心は揺るがない。
日本人がご飯とお味噌汁をベースとした食事を愛するように、タイ人がソムタムを愛する気持ちは揺らぐことはないということですね。






































