ダイキンth 労使交渉決裂、12月6日よりロックアウト行使! 従業員、賃金なし、出社不可!

ついにここまで来てしまいました。

12月4日、ダイキンインダストリーズ(タイランド)社(Daikin Industries)は、ダイキン・アマタ・ラックセリー労働組合(สหภาพแรงงานไดกิ้นอมตะรักษ์เสรี) と組合員に対し、「ロックアウト」 を行使する旨を通知し、2568年12月6日午前8時より効力を発すると発表しました。

これは、チョンブリー県労働争議調停官との調停交渉が合意に至らなかったためでした。

通知書は 2025年12月4日付で発行され、労働争議交渉の中断およびロックアウト権行使について記載されています。

■ダイキン社のロックアウト宣言(12月6日発効)

同社は労働組合から

2025年11月17日付(17 พฤศจิกายน 2568)
2025年9月15日付(15 กันยายน 2568)

の2件の要求書を受け取り、交渉を行ったものの合意に至らず、年11月19日付で労働争議として調停官へ申し立てました。

最新の調停交渉は12月4日に行われましたが、両案件とも合意に至らなかったため、同社は同日正午12時に交渉終了を宣言しました。

調停官が妥結できなかったため、本件は 「解決不能な労働争議」 とみなされ、同社は正式にロックアウト行使を通知しました。

■法律上の位置づけ

ロックアウトは、1975年労働関係法に基づく使用者の権利で、争議が決着しない場合に行使が可能とされています。

期間中、対象従業員は、①出社不可、②賃金支給なし、となります。

■争議の背景

調停は何度も行われましたが、2025年12月4日の最終交渉でも決裂しました。

争議の発端は、会社の提示したボーナス条件に対し従業員が不満を示したためです。

■ダイキンの当初提示(経緯)

・ボーナス:5か月
・特別手当:12,000バーツ

前年(7か月+特別手当)より減額。
一方で同社は今年59億バーツの利益をあげており、不満が広がりました。

■ 労働組合側の要求(第10回交渉)

・ボーナス:8か月
・特別手当:24,000バーツ

・金3バーツ
 ※勤続10年以上、無遅刻無欠勤の従業員が対象
 → 廃止は「契約違反」と主張

■ 会社の最新提案(第10回)

・ボーナス:6か月
・特別手当:12,000バーツ

・金3バーツの代わりに40,000バーツ

しかし従業員の多くは、金3バーツを40,000バーツに置き換える案に反対していました。

そして決裂となりました。

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