「Bappa Shota」動画公開も安否に疑問の声。中国では新型コロナ告発のジャーナリスト再び逮捕。

旅系youtuberの「Bappa Shota」さん(登録者135万人)が9月20日、約3か月ぶりに動画を公開したことで話題となっていました。
動画内で「自分は何をしたいのか、何者なのか分からなくなった」と心境を明かしています。
彼は、6月28日の新疆ウイグル自治区の動画公開以降、更新が途絶えており、安否が心配されていました。

新疆ウイグル自治区の問題については、ぺトンタン政権が亡命を求めているウイグル人らを中国へ強制送還したことで、世界から批判を受けるなど、タイにとっても関係のない話題ではありません。

とかく中国は、世界的に「信用できない国」と見なされ、常に厳しい目で見られています。
新形コロナの問題もその一つです。

中国のZhang氏(42歳)は9月19日、「挑発やトラブル惹起罪」で有罪判決を受けました。
この罪は、彼女が2020年12月に武漢から中国政府の公式発表とは異なる記事や動画を投稿したことで服役した際と同じものでした。
国境なき記者団(RSF)は、今回の処罰は彼女が中国での人権侵害について報道したことに関連していると指摘しています。

「これは正義ではなく、迫害だ」とRSFアジア太平洋地域アドボカシー責任者アレクサンドラ氏は述べ、国際社会に対し釈放を求めるよう呼びかけました。
同団体はZhang氏を「情報界の英雄」と評し、罰するのではなく称えるべきだと訴えています。

Zhang氏は2020年、医療崩壊する病院やひとけのない街の映像を発信し、当局の発表より深刻な新型コロナの実態を伝えたことで初めて逮捕されました。
その後、ハンガーストライキを行ったため、当局から手錠をかけられ強制的に栄養を与えられたと報じられています。

彼女は2024年5月に最初の4年の刑期を終えましたが、わずか3か月後に再逮捕され、上海の浦東拘置所に収監されたとRSFは伝えています。
最新の有罪判決は、彼女が海外のウェブサイトで発言した内容に基づくものであるとされ、元弁護士のRen Quanniu氏は「彼女を刑事責任に問うべきではない」と主張しています。

ジャーナリスト保護委員会(CPJ)も今回の判決を非難し、「根拠のないものだ」として即時釈放を要求しました。

RSFによると、中国は現在、世界で最も多くのジャーナリストを拘束・収監しており、その数は少なくとも124人に上っています。
2025年の「世界報道自由度ランキング」では、180か国中178位とランク付けされています。

今回の判決は、中国の立法機関が新たな公衆衛生緊急事態の報告法案を可決したわずか1週間後に下されました。
この法案は、市民が政府の指揮系統を経ずに直接情報を伝達できるようにすることを目的としています。

旅系ではなくジャーナリスト系youtuberだ!と称されることもある「Bappa Shota」さん。
SNSから遠ざかっていた約2カ月の間、中国当局からなんらの接触はあったのか?
今現在は、本当に自由の身なのか?
多くの人が心配とさまざまな疑問を抱く中、真相はまだ本人の口から語られていません。

関連記事

最新記事

月間人気記事TOP10

ページ上部へ戻る