タイ最大手電子書籍Meb、楽天Koboと提携!電子書籍リーダー市場に本格参入、ASEAN展開の拠点へ。

タイの電子書籍市場最大手Meb Corporationは、楽天グループの電子書籍ブランド「楽天Kobo」と提携し、タイ国内で電子書籍リーダー(E-reader)の正規輸入・販売事業を本格展開している。

タイ出版・書籍販売協会(PUBAT)によると、2026年のタイの書籍市場規模は約210億バーツに達する見通しで、読書媒体の割合は電子機器が66%、紙媒体が34%となっている。
50歳以上でも電子機器で読書する割合は64~66%に達しており、デジタル読書は幅広い世代に浸透している。

こうした市場環境を背景に、Mebは楽天Koboの電子書籍リーダー3機種をタイ国内で販売。
6インチの白黒画面を搭載した「Kobo Clara BW」、カラー画面の「Kobo Clara Colour」、7インチのカラー画面を搭載した上位モデル「Kobo Libra Colour」を展開している。

2026年初めの販売開始以降、上位モデルの「Kobo Libra Colour」がエントリーモデルを上回る売れ行きを記録。
タイの消費者は価格の安さだけでなく、大画面やPDF閲覧、メモ機能などを重視する傾向があるという。

Mebのラウィウォン最高経営責任者(CEO)は、同社が保有するタイ語中心の電子書籍約30万~40万作品と、Koboが提供する800万冊以上の外国語書籍を組み合わせることで、読者に幅広い選択肢を提供できると説明した。

また、これまでタイ国内ではKobo製品を並行輸入などで購入するケースが多かったが、Mebが正規代理店となったことで、保証やアフターサービスに対する不安の解消にもつながるとしている。

販売網については、オンラインサイト「ReaderShip.me」に加え、書店チェーンB2Sのセントラルワールド、チットロム、ラップラオ、メガバンナーの主要4店舗で展開。
さらに、10月23日から11月1日までクイーン・シリキット国際会議場で開催される第31回タイ全国ブックフェアにも出展し、販売促進を図る。

2027年には、タイ国内に約280校あるインターナショナルスクールをはじめ、大学生や社会人への販売拡大を計画している。
外国語教材の閲覧やPDFへの書き込みなど、学習・仕事での活用需要を取り込む狙いだ。

一方、楽天Koboのアジア地域責任者ジュリアン・チョウ氏は、タイをASEAN市場拡大の重要拠点と位置付けており、Mebの現地市場に関する知識とKoboの国際的な事業経験を組み合わせて、東南アジアでの事業拡大を進める方針を示した。

Mebの売上高に占める電子書籍リーダー関連事業の割合は、2025年の約3%から2026年上半期には約5%に上昇した。

同社は2026年の売上高について、景気の不透明感から前年並みにとどまる可能性があるとする一方、長期的には年間平均10%の成長を目指している。

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