タイのインタースクールが急増も需要は伸び悩み。生徒の奪い合い激化、学費急騰など問題も。

タイは儲かると思うと、すぐにマネやコピー商品が出回るので、アイデアだけでは勝負できない市場となっている。

タイのインターナショナルスクール業界で競争が激化している。

カシコン・リサーチセンター10月9日に発表した分析によると、国内のインターナショナルスクール数は2026年に280校となり、前年比約5.3%増加した。
一方、生徒数の伸び率は3.8%にとどまり、学校数の増加が生徒数の増加を上回っている。

タイ国内のインターナショナルスクールは、2022年の234校から2026年には280校へ増加。
2027年には293校に達する見通しだ。生徒数も2022年の6万6,352人から2026年には8万6,056人に増加し、2027年には8万9,200人になると予測されている。

しかし1校当たりの平均生徒数は2024年と2025年の312人から、2026年には307人へ減少。
2027年には304人まで低下する見込みで、学校間の生徒獲得競争が一段と激しくなっている。
特に新規開校した学校は、十分な生徒数を確保するまでの間、初期投資や施設運営費が経営を圧迫する可能性があるという。

インターナショナルスクールの45%以上が集中するバンコクでは、競争の激化とともに学費の上昇も続いている。
2026/27年度の年間平均学費は83万9,184バーツとなり、前年度の79万9,818バーツから約5%上昇する見通しだ。
ちなみに2024/25年度の平均学費は77万6,887バーツだった。

一方、タイのインターナショナルスクール業界全体の売上高は拡大を続けており、2022年の750億バーツから2025年には1,160億バーツに増加。
2026年には1,280億バーツ、2027年には1,410億バーツに達すると予測されている。

ただし、業界全体の売上高が増加しても、各学校の利益が同じペースで伸びるとは限らない。
生徒数が十分に確保できない学校では、施設の維持費や人件費などが経営上の負担となる。

カシコン・リサーチセンターは、今後のインターナショナルスクール市場では、学校の知名度や一般的な国際カリキュラムだけでは競争力を維持することが難しくなると指摘する。
教育の質や特色ある専門プログラム、課外活動、安全対策、学習環境などによる差別化が重要になると分析している。

学校数の増加によって保護者の選択肢が広がる一方、運営側には教育サービスの充実と経営効率の改善が求められており、タイのインターナショナルスクール市場は新たな競争の時代を迎えていると結んでいる。

もっと重要な点の一つとして、急激な学校の増加は「先生の質を下げる」という問題が発生する。
「先生」という人材は、世の中にあふれるほど多く存在するわけではない。
生徒数に合わせるために、無理に採用した急増の先生が結局はその学校の評判を落としかねない。
新しい学校では特に、陥りやすく、外部から見えづらい問題と言えるだろう。

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