バンコクで「孤独死」急増! 年間10件から70~80件。大家族から核家族や単身世帯へ変化。
- 2026/10/2
- バンコクとその近郊

バンコクでは、自宅などで一人で死亡し、数日間誰にも気づかれないまま遺体が腐敗してから発見されるケースが急増しているという。
法医学の現場では、かつて年間約10件だったケースが現在では70~80件に増え、都市部における人間関係の希薄化が背景にあると指摘されている。
プミポン・アドゥンヤデート病院の法医学医アッタシット医師によると、以前は月に1件程度だった腐敗遺体の取り扱いが、現在では平均して週1件程度までに増加。
バンコク北部では月5~8件に上り、司法解剖を行う遺体全体の10%以上を占めるという。
暑い時期には1週間で3件見つかることもある。
死亡者は20代から80代までと幅広く、高齢者だけの問題ではない。
若い単身労働者が数日間出勤せず、勤務先が異変に気づくケースや、集合住宅で異臭が発生し、隣人の通報によって発見されるケースもある。
高齢者についても、家族がいないとは限らない。
子どもが地方や海外など離れた場所で働き、親が一人暮らしをしているため、週1回や月1回しか連絡を取らず、死亡に気づいた時にはすでに数日が経過しているケースがあるという。
アッタシット医師は、タイ社会がかつての大家族から核家族や単身世帯へ変化していることに加え、都市部では隣人同士の交流も減少していると指摘する。
同じコンドミニアムに住んでいても互いの名前すら知らず、異変に気づきにくい環境が広がっているとした。
対策として、家族がLINEなどで定期的に連絡を取り合うほか、一人暮らしの高齢者を見守る機器や異常を検知するシステムなど、テクノロジーの活用も必要だとしている。
同医師は、現在の増加傾向が続けば、今後2~3年でバンコクではこうしたケースが毎日のように発生する可能性もあると指摘している。
「死は自然なことだが、死亡して何日も誰にも気づかれない状況は防ぐべきだ」と訴えている。







































