チェンライの河川が水質汚染。基準値28倍のヒ素。飲用・生活用水への使用中止よびかけ。
- 2026/10/1
- タイ北部

タイ北部チェンライ県は、サーイ川から基準値を大幅に上回るヒ素や鉛が検出されたとして、住民に川の水を生活用水や飲用として直接使用しないよう緊急警告を出した。
ヒ素は一部地点で基準値の最大28倍に達しており、水道事業者にも浄水と水質検査の徹底を指示している。
タイ公害管理局の調査によると、サーイ川とルアック川ではヒ素濃度がWHOやタイの基準値である0.01mg/Lを大幅に上回り、一部地点で0.284mg/Lを記録した。
鉛も高濃度で検出され、バーン・フアファーイでは0.266mg/L、第2友好橋では0.193mg/Lだった。

チェンライ県は、ミャンマーで発生した豪雨や洪水の影響により、サーイ川の汚染濃度が上昇したとみている。
警戒対象となっているのは、メーサーイ郡のメーサーイ、ポーンパー、シームアンチュム、ウィアンパーンカム、コーチャーンの5地区。
県は住民に対し、サーイ川の水を飲料水の製造や調理、製氷、食品加工、食器洗浄などに直接使用しないよう要請した。
また、影響を受けた水域で捕獲した魚介類、特に魚の内臓やエビ、貝などの摂取を避け、ペットにも川の水を飲ませないよう呼びかけている。
サーイ川を水源とする水道事業者には、重金属を除去するための浄水工程を厳格化し、水道網へ供給する前に安全基準を満たしているか確認するよう指示した。
県は農作物や食物連鎖への影響についても調査を拡大する。
メーファールアン大学などは10月16~18日、土壌、水、農産物から最初の100サンプルを採取し、洪水被災地域などを対象に汚染状況を調べる予定。
一方、チェンマイ大学はメーサーイなど5カ所にリアルタイム水質監視設備を設置。
濁度やpH、重金属などを継続的に監視している。
政府機関もサーイ川などへの24時間自動観測所や早期警報システムの導入を進める方針だ。
住民への健康調査も進められており、チェンライ県保健当局が直近に検査した569人のうち、31人から基準値を超える化学物質が検出された。
今後、対象者について詳しい調査を行う。
チェンライ県は今回の水使用制限について、安全に利用できる水質であることが確認されるまでの一時的な予防措置としており、引き続き重金属汚染と住民への健康影響を監視するとしている。
タイの人びとを長年守り続けてきたのは、この豊富な自然資源です。
その自然が、正に壊れかけています。






































