タイ、特殊技能を持った13職種に新たな「最低賃金」導入。最大1日800バーツに。

タイ労働省傘下の賃金委員会は6月20日付の官報(Royal Gazette)にて、13職種を対象とする新たな「標準技能賃金」を発表しました。

これらの賃金は、発表日から90日後に施行されます。

背景と目的

この新賃金体系は「国家技能基準法」に基づいて職業ごとの技能・知識・専門性に応じた賃金水準が設定されました。

労働者の技能育成と公正な待遇を目的としています。

新たに設定された13職種の最低日給

①観光・スポーツ・展示部門:観光バス運転手(レベル1) → 日給600バーツ以上

②サービス・商業部門:電気自動車メカニック(レベル2) → 600バーツ以上

③物流・運輸部門:クローラー式クレーン操縦士(レベル1) → 620バーツ以上

④同上:ラバータイヤ式クレーン操縦士(レベル1) → 620バーツ以上

⑤同上:トラック搭載クレーン操縦士(レベル1) → 560バーツ以上

⑥同上:トラック運転手(レベル1) → 485バーツ以上

⑦電気・電子部門:クリーンルーム空調技術者

  - レベル1 → 720バーツ以上

  - レベル2 → 800バーツ以上

⑧同上:電子機器技術者(レベル1) → 500バーツ以上

⑨同上:MICE向け電気技術者(レベル2) → 600バーツ以上

⑩デジタル技術部門:C言語プログラマー(レベル1) → 700バーツ以上

⑪同上:ネットワーク管理者(レベル2) → 770バーツ以上

⑫オートメーション・ロボティクス部門:産業用ロボットオペレーター(レベル1) → 605バーツ以上

⑬人材開発部門:ムエタイトレーナー(レベル1) → 565バーツ以上

この新たな賃金体系は、各職種の技能レベルに見合った報酬を保障することにより、タイ国内の専門人材育成と雇用の質向上を目指す政策の一環と位置づけられています。

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