タイ「落とし物詐欺」が流行中! 工場勤務の女性をだまし、金のネックレスと現金を奪う。

最近「落とし物詐欺」グループが出没しているとして注意が呼びかけられている。

防犯カメラには、50歳の工場勤務の女性が被害に遭う様子が映っており、犯人グループは「財布を拾った」と持ちかけて信用させ、金のネックレス(1バーツ)と現金5,000バーツ以上をだまし取って逃走した。

この件はSNS内の投稿により、叔母が詐欺被害に遭ったとして注意喚起したことで明らかになった。
投稿では「白い服と薄緑色の服を着た女性は、薬を使って意識をもうろうとさせ、金品を盗む犯人だ。見かけた人には謝礼あり」とし、連絡先とともに、事件現場がチョンブリー県シラチャーのノンコー寺院市場であると記されていた。

取材に応じた被害者のガンラヤーさん(50歳)は、2025年12月28日、食材を買うためノンコー寺院市場を訪れていたという。
買い物中、見知らぬ50歳前後の女性が近づき、「財布を見なかったか」と尋ねてきたため、「見ていない」と答えた。
その後、別の50歳ほどの女性が現れ、「誰のものか分からない財布を拾った」と話し、持ち主を探そうと市場内を一緒に歩くよう誘った。

2人は被害者を市場裏の寺院近くの駐車場へ連れて行き、人の少ない場所で「財布の中には多額の現金が入っている。分けてあげたいが、信用のために価値のある物を預け合おう」と持ちかけたという。
そして、身に着けている金のネックレスと現金を一時的に渡すよう要求したと話す。

犯人らは「拾った財布の中身は、あなたの持っている金や現金より価値がある」と説得し、被害者はそれを信じてしまった。被害者は、結婚式の日に夫から贈られた金1バーツのネックレスと、現金5,000バーツ以上が入った財布を手渡した。
被害総額は、約7万バーツに上った。

その後、犯人らは「ここで待っていてほしい。すぐ戻る」と言い残して立ち去り、被害者は1時間以上待った末、詐欺に気づいた。
袋の中を確認すると、靴下に入った小銭と、市場で買った食べ物が数袋入っているだけだったという。

被害者は正気を取り戻し、寺の前で待っていた夫に事情を説明。
その後、市場の防犯カメラ映像で被害の様子を確認し、警察署に被害届を提出した。

被害者は「同様の人物や行動を見かけた場合は十分注意し、知人や警察に助けを求めてほしい」と呼びかけるとともに、「社会にとって危険な存在であり、再犯の恐れもあるため、警察には早急な逮捕をお願いしたい」と訴えている。

まあ冷静に聞いていると、どうしてこのような状況に陥ってしまったのか不思議でしかありませんが、親切な人ほど術中に陥りやすいのかもしれませんね。
日本人にはそういう「親切な人」が多いので、ご注意を!

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