バンコク、スクンビット16のコンドが、中国人詐欺グループの「作戦司令室」だった!

11月9日、キッティラット警察庁長官の指示のもと、タイ警察がバンコク・スクンビットソイ16にある高級コンドミニアムを急襲し、中国人詐欺グループの拠点を摘発しました。

現場ではAI技術を悪用した新手の詐欺手法「AIがAIを騙す」というシステムが確認され、中国人の男4人が逮捕されました。押収品は、デスクトップパソコン2台、ノートパソコン2台、携帯電話60台、覚醒剤(アイス)2袋、吸引器具などが上げられています。

警察は、カンボジアでの大規模詐欺組織摘発後、一部のリーダー格がタイに逃げ込み、トンロー地区の高級コンドに「作戦司令室」を設けて活動しているとの情報を掴んでいました。
警察官が建物の修理工に扮して潜入したところ、コンド内で電子機器の大量搬入と薬物使用の痕跡を確認します。
その後、令状を取得し突入したという流れとのことです。

押収されたパソコンは電源が入ったままで、詐欺グループの金融取引データが保存されていたと言います。
特に注目されたのは、「AIがAIを騙す」という新しい詐欺手法。
被害者の静止画像をAIに入力し、顔を左右に動かしたり、まばたきや口の開閉などを自動生成させるもの。
その映像を銀行や暗号資産取引所の本人確認(KYC)システムに使用し、本人になりすまして口座開設や送金を行っていました。
これにより、被害者本人が「加害者」と誤認される危険性があるといいます。

4人には、①犯罪組織への参加、②国際犯罪組織への関与、③麻薬所持(覚醒剤アイス)などの罪が適用されるといいます。
警察は現在、背後にいる中国系詐欺ネットワークの全容解明を進めています。

一応タイメディアでは「トンロー地区」とありましたのでそのままお伝えしましたが、スクンビットソイ16は、最寄りのBTSでいうと「アソーク」駅になりBTSトンロー駅までは2駅ある場所になります。
「スクンビット」地区と言えば問題ないかと思いますが、「トンロー」地区と言われると少し違和感を感じる方も多いかもしれません。
トンロー警察の管轄区と言われればそうなのかもしれませんが…。

 

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