タイ中央銀行、バーツ急騰についてカンボジアへの金輸出に関する「グレー資金」は判別不可と。

タイ中央銀行(BOT)は、最近の急激なバーツ高にもかかわらず、国内への「異常な資本流入」は確認されていないと発表しました。
BOT広報は、次のように述べています。

「異常な資本流入や投機的なバーツ取引の兆候は確認していません。」

広報は、純誤差脱漏(NEO)について「国際収支統計上の乖離であり、新たな資金流入を意味するものではない」と説明しました。

9月17日時点で、外国人投資家によるタイ国債への純流入は約5億3,400万ドル、株式市場からは1億ドルの純流出がありました。
年初来では、国債への資金流入が約12億ドルに達している一方で、株式市場は依然として純流出傾向が続いています。チャヤこれらの動きについても「異常ではない」と繰り返しました。

為替市場においては米ドルの強さが主要因ですが、最近のバーツの相対的な強さには、予想を上回る経常黒字、政治的安定、そして金価格との強い連動といった国内要因も影響していると言われています。

BOTは現在、金価格変動に対する為替の過敏さを抑えるため、金取引業者との協議を進めています。
また、カンボジアへの金輸出をめぐる「グレー資金」の懸念については、BOTが輸出データを把握できるものの、それが不正取引かどうかは判断できないと説明しています。

そのため、マネーロンダリング対策事務局(AMLO)に調査を依頼しているとのことです。

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