- Home
- タイローカルニュース
- タイ中部、チャオプラヤー川氾濫警戒。チャイナートで200世帯被災、仮設小屋で避難生活へ。
タイ中部、チャオプラヤー川氾濫警戒。チャイナートで200世帯被災、仮設小屋で避難生活へ。
- 2025/9/15
- タイローカルニュース

9月15日、タイ中部チャイナート県で2時間以上にわたり激しい雨が降り、市内の道路は広範囲に冠水し、各所で浸水が発生しました。
特に通学・通勤時間帯に交通渋滞が深刻化し、チャイナート警察署の交通警察官が総出で交通整理にあたりました。
一方、流域の水管理の要であるチャイナート県のチャオプラヤー・ダムでは、上流からの流入量が増加しています。
ダム上流の水位は安定しているものの、現在は毎秒2,000立方メートルの放流を維持(5日連続)しています。
ただし今後さらに水位上昇が予想されるため、週末には毎秒2,100立方メートルに放流量を引き上げる予定です。
これは9月15~19日に予測される豪雨による増水を見越した措置で、ダム下流域の氾濫を最小限に抑える狙いがあります。
タイ灌漑局は、チャイナートを含む中部11県(ウタイタニー、スパンブリー、シンブリー、ロッブリー、アントーン、アユタヤ、パトゥムターニー、ノンタブリー、サムットプラカーン、バンコク)に対し、チャオプラヤー川の水位上昇に厳重な警戒を呼びかけています。
特に堤防外の低地や支流沿いの住民に注意が促され、今後24時間で10~15センチの水位上昇が予想されています。
実際、下流域のチャイナート県サンパヤー郡の一部の地区では、水が堤防を越え浸水が発生しています。
200世帯以上が影響を受け、住民は道路脇に仮設小屋を建てて避難準備を急いでいます。