- Home
- タイローカルニュース
- 常夏のタイでエアコンが売れない! 販売30%減、家電市場に冷え込み。業界は減税策に期待。
常夏のタイでエアコンが売れない! 販売30%減、家電市場に冷え込み。業界は減税策に期待。
- 2025/8/6
- タイローカルニュース

8月5日、LGエレクトロニクス(タイ)社マーケティング部門責任者のアムナート氏は、2025年上半期の家電市場について、「洗濯機、冷蔵庫、テレビは好調だったが、エアコンの販売が30%減少した」と明かしました。
その主な原因は、今年の気温が例年よりも低く、雨季の到来が早かったことによるとのことだと言います。
ただし、経済や政治の不安がこれ以上悪化しなければ、エアコンを除く家電全体の年間売上はプラスで終えられる可能性があるとしています。
2026年については、サッカーワールドカップに合わせたテレビ需要や、来年の気温上昇を見越したエアコンの販売増が期待されており、さらに政府による年明けの減税ショッピングキャンペーン(1月〜2月)にも期待が寄せられています。
一方、三菱電機社の副社長プラポン氏は、上半期の売上は前年比で20%減少したと述べ、「今年の経済はトムヤムクン危機(1997年)よりも厳しい」と言及しました。
消費者の購買力が大幅に落ち、地方の売上が特に減少しているとのことです。
また、政治不安や米中貿易戦争、地震といったリスク要因が重なり、企業としては収益悪化を避けるために「何もせずにはいられない」として、主力商品であるエアコンを中心に市場の立て直しを図る姿勢を示しました。
同氏は、「政府には真剣に経済問題に取り組み、減税政策などを早急に実施してほしい」と訴えています。