カンボジア国境ポイペトのカジノ、タイ人客離れで空港から送迎、ホテル割引きキャンペーンで巻き返し。
- 2025/6/20
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6月19日、カンボジア・ポイペトのカジノでは、タイ政府がタイ人およびタイ人従業員の越境を禁止したことにより、顧客の約90%を占めていたタイ人客が一斉に姿を消し、少なくとも3つのカジノが一時閉鎖に追い込まれたと伝えられています。
営業を続けるカジノでも、利用者数の減少に対応し、店舗スペースを縮小するなどの対策が取られています。
【空路誘導による新戦略】
こうした事態を受けて、一部の大規模カジノは新たな戦略として、タイ人客に空路での来訪を促すキャンペーンを開始しました。
具体的には、バンコクからカンボジアのシェムリアップ空港までの航空便を利用してもらい、空港からポイペトのカジノまでは専用バン(約3時間)で送迎、宿泊料金の割引キャンペーンまで行っています。
この施策は、陸路の国境封鎖を回避しつつ、従来の常連客を呼び戻す試みとみられています。
【国境周辺の安全対策も強化】
一方で、タイ軍当局は依然として国境周辺の安全確保に注力しており、以下のような活動が続けられています。
・サケーオ県の第12および第13レンジャー部隊が、国境地帯の学校にて有事対応訓練を実施。
各学校では教職員・生徒を対象に、避難手順や対応フローの確認訓練が行われ、混乱の防止と行動の徹底を図っています。
これらの活動は、今後も国境地帯で不測の事態が起こりうるとの懸念から実施されており、軍と教育機関が協力しながら、地域住民の安全確保に取り組んでいる状況です。