タイへの逃げてきたのは避難民ではなく、ミャンマー軍! カレン族との戦闘に耐えきれず降伏。

タイへの越境してきたのは、避難民ではなくミャンマー軍でした。

5月24日、タイ陸軍ナレスワン部隊ラーチャマヌー特別任務部隊のナッタコン大佐が発表した内容によりますと、タイと隣接するミャンマー・カレン州の国境地帯で武力衝突が激化し、ミャンマー軍兵士62名が武装解除の上、タイに越境・投降する事態となったとのことです。

■ 空爆により「白仏塔ベーベドー基地」が崩壊

戦闘は、タイ北部ターク県ポップラ地区国境約1km先で発生しました。

ミャンマー軍はY-12型航空機による空爆を約30発実施し、KNLA(カレン民族解放軍)の拠点「白仏塔基地」(ベーベドー村)を集中攻撃しました。

しかし、KNLA第28歩兵大隊および反軍政勢力PDF(国民防衛隊)など約500人の連合部隊がこれに反撃し、ミャンマー第8歩兵大隊・第104機動大隊の陣地を制圧したとのことです。

■ ミャンマー兵62名が降伏し、タイ軍が人道的に対応

戦闘の末、ミャンマー兵62名が武器とともにカレン側に投降しました。
カレン側は軍の慣例に従い、敵兵を傷つけることなく武装解除のみを行いました。

その後、投降兵たちはタイ領内への越境を希望し、タイ陸軍ラーチャマヌー部隊の管理下でフアイナムナク村の渡河地点から入国、保護されました。

■ 戦闘の被害状況と背景

ベーベドー基地にはもともと84人のミャンマー兵が2021年から駐留しており、過去にも反対派の攻撃がありましたが撃退していました。今回は激しい攻撃により防衛不可能となり、降伏に至ったとのことです。

・戦死:18人
・重傷:4人、軽傷:11人
・脱出成功:4人

現在、投降した兵士はタイ陸軍によって人道的支援を受けつつ拘束中で、今後の対応が検討されています。

一方、タイ側では依然として国境警備を強化しており、さらなる戦闘拡大に備えています。
ミャンマー側では他にも2か所の基地(カネレ基地、ティバボー基地)が緊張状態にある模様です。

逃げてきたミャンマー軍兵士はどうなるのでしょうか。
本国へ送り返したら、また前線に送られ、兵士として戦わなければならないのでしょうか。

タイ北部国境、カレン軍のドローン爆撃でミャンマー基地を攻撃。タイ側でも爆撃音が鳴り響く近さ。

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