タクシン、自身の侮蔑発言の火消しにナオミ・キャンベルを招聘。ぺトンタン首相と会談。

世界的に有名なスーパーモデル、ナオミ・キャンベルが2月10日、タイ政府庁舎でペトンタン首相と会談し、タイのファッション産業を発展させるための戦略について話し合いました。

この会談の目的は、タイを世界的なファッション拠点として位置づけ、地方や恵まれない環境の若者たちをタイのモデルとして育成し、国際的な舞台へと進出させることが含まれています。

ナオミは、タイの好きなものや過去に訪問したことがあるかを尋ねられると、「1994年に最後に訪れた」と答え、「タイの人々と気候が大好き」と語っています。

なお、ペトンタン首相は記者団に対し、「まだキャンベルを顧問として正式に招いたわけではない」と説明しています。

40年以上にわたりファッション界を牽引してきた伝説的なスーパーモデル、ナオミ・キャンベルは、服役経験のあるタクシン・チナワットの招待を受け、タイを訪問しています。

この背景には、チェンライで行われた地方演説で「黒人の女性モデルは非常に暗い肌を持ち、鼻ぺチャでも、ファッションショーでで百万バーツ以上の報酬を得ている女性もいる」となんともセンスのない差別表現を行い、方々から批判を受けたことに対する火消しの意味が潜んでいると言われています。

タクシン「黒人は真っ黒で鼻ぺチャでもモデルで稼いでいる」発言。ぺ首相「全然差別してな~い」

ナオミは、1970年5月22日にロンドンで生まれ、15歳でモデルデビュー。
ファッション界における「多様性の象徴」として知られ、黒人モデルとして初めて『フランス版VOGUE』や『TIME』の表紙を飾りました。

また、キャンベルはモデル業の枠を超え、慈善活動家・社会運動家としても活躍しており、災害支援を目的とした「Fashion for Relief」を設立したほか、女優やテレビ番組のプロデューサーとしても活動しています。

一方で、2024年には「Fashion for Relief」がイギリスのチャリティー委員会の調査を受け、財務管理の問題が指摘されたことで、彼女はイングランドおよびウェールズで5年間慈善団体の理事を務めることを禁じられています。

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