バンコク観光「ディンソー(鉛筆)」通りを歩こう! 古のタイの風情を味わえる時空を超えた旅程。

バンコク旧市街にあるディンソー通りは、短いながらも歴史に満ちた街路であり、長い年月を経て都市の変遷を見守ってきました。

全長わずか850メートルのこの通りは、民主記念塔からサオチンチャーへと続き、歴史、文化、そして日常生活が交錯する場所となっています。

通りの名である「ディンソー(ดินสอ)」は、タイ語で「鉛筆」を意味します。
かつてここは、伝統的な鉛筆製造や紙の生産の中心地であり、王宮の書記官や学者に文房具を供給する職人たちで賑わっていました。
現在、こうした産業は衰退したものの、その名前は今も残り、かつての職人文化の遺産を物語っています。

この通りは、ラーマ5世(チュラーロンコーン大王)の治世に整備され、都市計画の一環として整備されました。
目的は、主要なランドマークを結び、商業活動を活性化させること。
当時の大規模な近代化政策の一環として、バンコクの街づくりに大きな影響を与えてきました。

現代のバンコクが進化を続ける中でも、ディンソー通りは昔ながらの風情を保ち続けています。
通り沿いには植民地時代の建築が立ち並び、政府機関、伝統的な商店、そして代々続く飲食店が点在しています。

その一つが、1964年創業の「Mont Nomsod」 で、伝統的なタイ式ミルクブレッドと温かいカスタードを提供し、今もなおバンコク市民に愛されています。

また、ディンソー通りには歴史的な建築物も数多く存在します。

・バンコク都庁舎(Bangkok Metropolitan Administration Hall):ヨーロッパ風の壮麗な建築で、都市の発展の象徴となっている。

・ワット・ラチャナダーラム(Wat Ratchanatdaram):鉄宮(ローハ・プラサート)と呼ばれる独特の仏塔を持ち、観光客を魅了する名所。

バンコクの旧市街を探索するなら、ディンソー通りを歩くことを是非お薦めします。

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