タイのカリスマ議員、国政に復帰。タイ憲法裁判所、申し立てを棄却。セター政権樹立後ダダ下がりだった株価も急回復。

国民から急激に支持を得たタイのカリスマ議員は、周囲の妬みによる嫌がらせからようやく解放されました。

元前進党党首ピター・リムチャルーンラット氏は、いつでも次期首相に就任する用意があると述べました。
同氏は1月24日、憲法裁判所によって国会議員としての復帰を認められた後、このように発言しました。

同氏はバンコクのラクシー地区の刑事裁判所で記者団に対し、「憲法によれば私はまだ首相候補だ。何かが起こっても、私はいつでも準備ができており、意欲があり、この国を前進させることができる」と強く語りました。

憲法裁判所はこの日、ピター氏が総選挙中にメディア企業の株を保有していたとして、憲法第101条に基づき国会議員としての資格を剥奪するという選挙管理委員会の申し立てを、8対1で却下しました。

これによりピター氏は、晴れて国会議員として活動することが可能となり、人民のために働く決意を強調し、党の年次計画と毎週の地域調査を発表する予定だと付け加えました。

この判決を受け、投資家たちにも動きがありました。
タイ貢献党が首相の座を簒奪した8月22日付近より、日経平均株価がバブル後に最高値を出している最中でさえも、ひたすらダダ下がりの一途をたどっていたタイの株価ですが、ピター氏の判決が下りた1月24日午後、タイ証券取引所(SET)の指数が急激な伸びを見せ、結果+24.65、1.82%高で取引を終えることとなりました。

この国がまともな国でいられるのか、正義はあるのか、法は生きているのか、そういった懸念がひとまず払拭されたことが、マーケットに反映されたものと思われます。

ただまだ予断は許せません。
人の妬みというものは、それほど厄介な物なのです。

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