「Q.タイ人は元旦に何をするの? A.特にありません」タイで1月1日が元旦になったのは1941年からなのです。

最近も質問されました。
「タイ人は元旦に何をしますか?」と。
タイ人は日本人のように、門松を飾ったり、鏡餅を食べたり、お雑煮を食べたり、元旦ならではと言った風習がありません。
それは、元旦がお正月と位置付けられてから、まだ日が浅いからかもしれません。

タイで1月1日が初めて元旦となったのは、ソンクラーン初日である4月13日に新年が始まるという何世紀にもわたる習慣をタイが廃止した、1941年からになります。

「ソンクラーン」はサンスクリット語の「サンクランティ」に由来しており、文字通り「ある場所から別の場所へ行くこと、転移、または進路変更」を意味し、占星術的な通過、つまり太陽が星座に入る、または太陽が星座から別の星座に移動することを意味するとされています。

ソンクラーンは、占星術のチャートにおける牡羊座の上昇と一致し、東南アジアおよび南アジアの多くの仏教およびヒンズー教の暦の新年と一致します。

この変更は、当時「シャム」として知られていたこの国が、プレーク・ピブーンソンクラム元帥の統治下にあった際、文明世界に沿った暦を採用するという理由で変更されたと伝えられています。

それでもシャム人は、1941年に国が正式に西暦を採用するずっと前から、西暦の新年を祝っていました。
歴史的な記録では、ラーマ4世が、1月1日が彼らの新年の日であることを知った際、1866年に西側の友人たちに年賀状を送り始めたとあります。

シャムは1889年に初めてグレゴリオ暦を採用し、以前のように月を 1 月、2 月、3 月と呼ぶ代わりに、月にタイ語の名前 (モカラー、クンパー、ミーナーなど) を付けるようになりました。

その年、4月1日が初めてこの国の元旦となりました。
それ以前、タイの元旦は旧暦の「旧暦5月2日」でした。

タイが1月1日を国の元旦として採用したのは1941年になってからなのです。

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